正月まで後3日だ。世の中うきうきしている。世間的にブログとは、正月料理うまいだとか、公園のパンジーがきれいに咲いてるとか葛藤のない事を書くのがいいらしい。そんな葛藤のない事を書くなら、書かないほうがましだ。今日書く事は真剣な人権に関わる大事件だ。今では、飯塚事件と言っても知ってる人はわずかだろう。私も最近知った。えん罪の可能性があるかもしれないのだ。親族が再審請求を起こしている。死刑判決を受けた本人はすでに死刑執行されている。無実の人を死刑執行したなら大問題だ。二度と生き返る事はできない。1992年、北九州でふたりの女子小学生が誘拐され殺された。死体は山の中で発見された。犯人として子供の住んでいた近くに住んでいた50代の佐久間さんが逮捕された。裁判になり、佐久間さんは一貫として犯行を否定したが、佐久間さんは2006年10月に死刑判決を受けた。そして、2008年10月に死刑執行された。たった2年間で執行と異例の速さだ。死刑判決を受けた後、10年以上執行されない事だって多い。なぜ、異例の速さで執行されたのか。早く処分してしまえば、マスコミにがたがたと騒がれないだろうと、検察、法務省は考えたのか。事件の概要はこんなもんだ。なぜ、今、クローズアップされるのかと言えば、親族が再審請求を起こしているからだ。親族は無罪だと国を訴えてる。最近何かと検察が話題になる。袴田さんのえん罪事件でも、検察は証拠の捏造を裁判によって指摘された。大阪地検の検察官の部下の女性検事への強制性交事件も裁判になってる。その他にも工作機メーカーのえん罪事件も今、裁判になっている。飯塚事件でも親族側弁護士は検察にすべての証拠品の開示を請求している。が、検察は開示を拒否している。なぜ、拒否するのだ。検察にとって都合に悪い証拠でもあるのか。袴田さんのえん罪事件でも証拠品の開示の後、警察や検察の証拠品の捏造が疑われ、無罪になってる。事件捜査の時、黒と思われる証拠と同時に、白と思われる証拠も出てくるのが普通だ。検察は黒と思われる証拠だけ裁判に採用し、白と思われる証拠を隠してるのではないか。検察の証拠品の開示拒否は許されるもんではない。裁判所は開示するように検察に命令しなければいけない。このえん罪事件での特例さは、死刑執行されてしまってるのだ。日本でのえん罪を疑われる事件で、死刑執行されたのはこの飯塚事件だけだ。もし、裁判で無罪が確定したなら、どうやって国は償うのだ。億単位の賠償金を払っても、死刑執行された人間は二度と生き返らない。事件当時、取り調べた警察、警察官、検事、死刑判決を下した裁判官は、責任を取らないのか。取らさなければいけない。日本では、えん罪に関わった警察官、検事、裁判官が刑務所に入る事はない。えん罪防止法を早く制定しなければいけない。法を作る政治家だって、えん罪事件に巻き込まれやすいのだ。えん罪は、国家権力による犯罪だ。もう一度言う。えん罪は、国家権力による犯罪だ。日本人はえん罪を犯罪という認識がない。裁判ミスでは済まされないのだ。何もやってないのに、犯罪者の汚名を着て生きていかなければいけないのだ。えん罪に関わった警官、刑事、裁判官、うその証言をした人を罰する法を早く作らなければいけない。えん罪、明日は我が身だ。あなたやあなたの家族がやってもない犯罪で逮捕され、有罪判決を受けたら、まして、死刑判決を受けて死刑執行されたらどんな気がするのだ。検察は、早く証拠品を開示しなければいけない。隠さないでください。日本の刑事司法は、ほこりをかぶった古さだ。江戸時代から全然進歩してない。