千代の思いやり弁当

千代は毎週日曜・祝日107歳のお向かいの方へ思いやり弁当をお届けしていました。悲しい事に11月9日旅立たれました。

8月26日お弁当献立 ・友の 1周忌

2012-08-26 19:56:27 | グルメ
法要のあと和尚様が

「この袈裟は M 様が寄進された袈裟です。
昨年夏、もう長くない命です。
一つお寺へ何かさせていただきたい、と申されました。
お父様も亡くなられた時袈裟を寄進されたとおっしゃったので、お願いしました。
急いで京都の方で作らせました。
間に合いました。お盆のお参りで見ていただきました。
ご自分の命を見つめ見事な最期でした。」と、話されました。

会場を去られた和尚様を追いかけ
「和尚様、袈裟をもう一度見せてください。」と声をかけました。
和尚様は振り返り、両手を広げもう一度会場に戻られました。
他の方も近寄り彼女が寄進された品物をしげしげと見ました。
「これは七丈です。柄は寄進される方のイメージからこちらで選びました。」

彼女のイメージ通りベージュ色の濃淡で上品な柄でした。

「触ってもよろしいですか?」
「どうぞ、どうぞ。」
金の糸が優しく手に当たりました。

病気との闘いは長かったけれど最期はあっという間でした。
あれから1年。
弟様ご夫妻がお葬式からこの1周忌までの法要無事執り行われました。
本当にお疲れ様でした。

お母様が「私は幸せです。お嫁さんが100才まで生きてください。と言ってくださり
 M と一緒よりいいわよ。」

お母様は偉いです。悲しんでばかりは彼女も喜ばないでしょう。
お別れする時「元気でいてくださいね。」
お母様は「3or40年してあの世で会ったら、また親友でいてくださいね。」おっしゃってくださいました。


8月26日 お弁当お品書

1 ターメリックライス
2 ビーフシチュー
3 チキンベジタブル
4 スズキのムニエルアーモンドソース
5 なすの利休煮
6 温泉卵のトマト添え
7 トマトのシャーベット


一品づつでき上がりました

1 ターメリックライス

夏らしいターメリックライス。スープで炊く、炊き込みピラフです。彩りにパセリのみじん切りを散らします。

 


2 ビーフシチュー

バターをたっぷり使ったブラウンソースです。牛もも肉と野菜をとろけるまで煮込みます。

 


3 チキンベジタブル

肉も野菜もフードプロセッサーでかくはんします。生クリームを加えさらにかくはん。ラップフィルムで包んで電子レンジします。



4 スズキのムニエルアーモンドソース

スズキをお刺身とかたまりでいただきました。ムニエルにして、アーモンドソースをかけます。周りにピーマン(赤・青)となすの角切りを炒め散らします。




5 なすの利休煮

なすはすりこぎでたたき、お湯でゆでます。白味噌だしで煮含め、ゴマを加えます。



6 温泉卵のトマト添え

トマトのみじん切りに青ジソ・オリーブオイル・塩・こしょうを加えます。器によそって中央に温泉卵を割りいれます。



7 トマトのシャーベット


かぼちゃのシャーベットと作り方は同じですが、今回は土曜の朝から作ったので何回もスプーンでかき混ぜ、空気を入れることができました。



お弁当に詰め合わせ

お弁当用にターメリックライスを詰めましたが写真をとるのを忘れました。がっくりです。

 





P.M.5:50 お届けしました。

「こんにちは。暑かったですね。」
「先立てはおごちそうさまでした。」
「いいえ、トマトのシャーベットです。冷凍してください。」
「温泉卵は冷やしてください。」
「はあはあ、こんなに作ると時間がかかるでしょう。」
 こんなに沢山作らなくても・・・・」
「いいえ。」
「罰があたります。沢山で・・・・」
「召し上がっていただけるのがうれしいです。」


コメント
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