羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

東京センチメンタル

2016-03-13 19:01:09 | 日記
母との恋の真相が明言されまいまま荒木の件に入ったから、荒木の「そこ行っちゃいますか」というのがホントにそう思わせたが、結果としてはそういう事ではなかった。娘との恋は、一週目で母、二週目で娘、ぐらいのボリュームで描くならそういう話もギリ入れる感じだったか? 打ち明けた後の雪乃がもう少し取り乱したところも見たかったような気もした。登場一回で、あの告白シーンのみで一気には劇的に持ってゆくには「奪われちゃった」よりも重い事情が必要になってくるとも思うが、ちょっと二代続けて受け明け対象である事を卓三が引き受ける事になる今回の話の主旨から離れちゃうから抑えられたのかもしれない。そして、何かワケありっぽい態度を見せ始めた令子。卓三は気付けてなかったなぁ。この辺のすれ違い感が最終回で利いてきそうだ。

わたしを離さないで

2016-03-13 19:00:58 | 日記
ドラマでは恵美子を最初のクローンにする事で結構山積みになっていた解説を一気に処理しされた。クローンの中の重要人物である恵美子が自己肯定と義務感を元に活動して敗れた結果として描かれていた。中々肝心な事を訴え合わない登場人物達に心情を吐露する機会を作りたかったというのもあるんだと思う。もう一度追加された友彦の癇癪はより怒りと抑圧の中にある事を強調されたものになっていた。
一番変えられていたのはマダムかな? 泣いた意味や人となりも恵美子との接し方も。ドラマでは恵美子の協力者女性として比較的穏便な様子で登場していた。泣いた意味も進歩的な思想ではなく、一般的情緒の範囲に収まっていた。クローンをあくまで『思索対象』としてどこか冷徹に見ているマダムでは「光を」と救済を求める今回のラストは残酷過ぎるというのと、ちょっと哲学的過ぎると判断されたのかもしれない。