羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

俺物語!! 3

2015-08-27 20:26:25 | 日記
「それから話してねーのか?!」幼稚園の思い出な為、「10年前です」「10年ッ?! 10年何してたんだ?」驚く猛男。「見詰めてました。運動会とかの時も、何も無い時も、砂川君が生きているのを見ていました」未知の思考に遭遇し、困惑する猛男。「あとひたすら集められる情報を集めて占いとかしてました」(占い師?)「好きな人と何て絶対喋れません! どうしようも無いですよ。話し掛ける勇気も、告白する勇気も無くて、幼稚園でも小学校でも中学校でも高校でも女子が砂川君にフラれる度にホッとして、私のモノにならないならもういっそ一生誰とも付き合わないでほしいと思ったりもしてます」(呪いか?)それでもバレンタインの度に匿名チョコを間接的に渡していた悠紀華。
「外堀をうろついてばかりいるんです」(10年か、スゲーな)「猛男君の彼女の大和さん、感じのいい人ですね」「なっ?! おう!」急に大和の名が出て驚く猛男。悠紀華は砂川を『観察』する結果、猛男達にも詳しく、猛男と大和の様子を羨ましく思っていた。しかし1ヶ月間、件の手紙を渡せずにいた悠紀華。「砂川君はいつでも落ち着いてて、かっこよくて、変なこととか絶対しなくて」「そうでもねぇぞ?」真希に英語を教え、「お前のことbrotherとか言い出したら面白いかと思って」などと言ったりもする砂川。「そうですよね、猛男君といる時はよく笑っていますよね。ズルいなぁ、私が隣の家だったら良かったのに。そしたら幼稚園バスも一緒でお風呂とか一緒に入ったりできるじゃないですか?」「もう入らねーけどな」「お風呂で写真撮ったりできる」「そんなことしねぇッ!」「ずっとずっと羨ましかったです」「そうかぁ、すまん」妙な間が開いた。「だけど、俺も砂がいないと困る。砂は確かにカッコいい」「完璧理想ですっ」「確かに砂はカッコいいけど、普通だぞ? 転んだりもする。
     4に続く

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