羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

アルスラーン戦記 4

2015-05-06 21:00:42 | 日記
「今、この異教徒の肉体を持って貴様等に神の御意志を伝えよう!!」既に血塗れのシャプールを見やるボダン。「まず、こ奴の左足の小指を切り落とぉすッ! 次いで薬指、中指、左足が終わったら次は右足! さらに次は手だぁ! ゲエヘッヘッヘッ」ボダンは考えただけで悦び、舌舐めずりした。「神に逆らう者の末路、城内の異教徒供に思い知らせてやろうぞ!!」高笑いするボダン! ルシタニア兵達も沸いた!!
「この外道がッ!」「蛮族め!!」「シャプール様を汚すなッ!!」パルス兵達は罵倒した! ボダンは笑顔で錫を振りかぶり、シャプールの胸を打ち据えた!「ぶぁッ!」血を吐くシャプール。「この男は我らが神を崇めぬ悪魔の使徒! 呪われし獣だぁッ!!」ルシタニア兵を煽るボダン!「異教徒に慈悲を与えるなどぉ」「貴様などに」「おぉ?」シャプールはボダンの演説を遮った。「俺の信仰を云々されるいわれは無い! さっさと殺せ。貴様の神に救われるくらいなら俺は地獄ヘでもどこへでも行ってやる! そしてそこから貴様等の神と国とか己れ等自信の残忍さに喰い殺されるのを! 見届けてやる」ボダンを睨みつけるシャプール。
激昂し、歯をガリガリと噛み締めるボダン!「このォッ!」錫でシャプールの顔面を何度も殴り飛ばすボダン!!「このバチ当たりめッ! 異教徒めッ! ケダモノめッ! 神の敵めッ!」殴り過ぎて錫が折れてしまった。「ハァハァ、思い知ったか?!」
しかしシャプールは、顔を上げた!!「エクバターナの人々よッ!! 俺を矢で射殺してくれぇ!! どうせ俺は助からぬ! 蛮人になぶり殺されるより、味方の矢で死にたいィッ!!!」シャプールは叫んだ!「黙れ、この距離で矢等届くか!」控えていたルシタニア兵はシャプールを殴った。「シャプール様!」「シャプール様を助けろ!」パルス兵達は城壁から次々と
     5に続く

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