羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

手裏剣戦隊ニンニンジャー 8

2015-11-29 21:15:11 | 日記
3体目も倒す霞。「サーファー波乗り斬り!」サーファーマルに組み換え、ボードで滑空しながら最後の4体目を斬り、撃破せる霞。「霞ちゃん、すっごく怒ってない?」「かもしれない」ビビる凪と風花。「忍ばず」「わ、わっしょーいッ!」鬨を、霞に慌てて合わせる一同だった。
「何とか、皆で考えた作戦で勝てたね」「今回はな!」凪に鋭く返す八雲。「そうですね、牙鬼萬月の強さは本物です」「次も勝てるとは限りやせん」慎重な霞とキンジ。「また皆で考えればいいさ」「お兄ちゃんはどうせイケイケドンドンでしょ?」天晴をつつく風花。「勿論だ」一同は笑ったが、霞はすぐに思案するような顔をした。
・・・霞の鼻っ柱が折られる回。普通知性派キャラは早い段階でクリアする件だが年末まで引っ張った。役の総決算だったらしく、デフォルメしたニチアサの芝居から半歩くらい踏み出した表情もチラリ。昨日の世にも奇妙な物語では中の人が普通の行員役を好演していた。話はオチありきの御破算ショートショート系のバッドエンドだったけどね。
本筋は牙鬼軍がこれまであんまり仕事してこなかった分、萬月が一気に話を進める感じかな?

掟上今日子の備忘録

2015-11-29 21:14:32 | 日記
今日子目線の回。毎朝の件がコミカル&ポップに描写されたが、よくよく考えると結構悲惨。記憶障害が起こって約3年のようだからギリギリ『ちょっとズレてる』で済んでいるけど、時間が経ってゆくと本格的に浦島太郎になってしまう。毎晩あの部屋に『自分で』帰る選択肢を選び続けている訳だしね。そのルーチンも厄介の出現で乱れ出した。『記憶』に関しては『ねこ(本名)』への対応で認識していない記憶の蓄積を確かに持っているというのが作中でもフォローされ、益々厄介が『やっかい』な存在に。
今回の依頼も勝手に嫉妬してみたり、勝手に見限ってみたり、勝手に試してみたり、勝手に手助けしてみたり、勝手に許してみたり、勝手に映画に誘おうとしてみたり、勝手に諦めてみたりと、密かに密かに一人でバタバタするハメになっていた今日子。婚約者だという謎の男と遭遇しても、もう夜で、眠らなければならず、例え事実だとしても今しか無くなった今の今日子に必要な人間じゃない。『相棒』と認めざるを得ない者もいたしね。
今回からはっきり覚悟を持った男として表情も行動も変わった厄介。絆井との対峙の結果は次回に持ち越されたが、ドラマはドラマで何かしら今日子のことに決着を着けるような気配になってきた。これからも忘却探偵の活躍は続く的なラストかもしれんがさ。

うしおととら 1

2015-11-28 20:55:03 | 日記
(俺が、弱かったばっかりに。お役目様は俺を守る為に死んだ)芙玄寺に戻った潮が部屋で茫然としていると「潮っ! そろそろ見切りってやつを着ける時らしい」床を透過してとらが現れた。「今、おめぇはブチ殺しやすそうだ。忘れていたろうが、ワシはおめぇを、喰らうのよッ」とらは歯を剥き出した。襲い掛かってきたとらに2階の窓ガラスを突き破って外へ吹っ飛ばされる潮。「こんな時にまた元の関係かよぉっ!」落下しながら連打され、槍の柄で防ぐ潮。「やられっぱなしかよッ?!」肩口に一撃入れられ寺の敷地に倒れ込む潮。とらは抉り取った潮の血を舐めた。「おうおう旨ぇなぁ、おめぇの血はよぉっ!」笑うとら。
「さっき、『こんな時にぃ』とかぬかしたな! 化け物が時と場所を選んで人を襲うかよ? それとも何か? 婆ぁ一人見殺しにした弱っちい僕を甘えさせてってかぁッ?!」煽るとらに潮は変化して突進した。「でぇえあぁっ!!」「そうだぁ、本気を出してみろぉッ!!」とらは大きく息を吸い込み、炎を吐き出した。槍を構えたまま焼かれる潮。「どうした? おめぇはこんなに弱ぇのかよっ?!」「そうさ、だから負けたんだ。強く、なりてぇよっ。俺は強くなりてぇよッ!!」焼かれながら、歯をくいしばって炎に焼かれる潮はとらに突き掛かった。
片手で受けるとら。刃先は手の甲を突き抜けたが歯で加えて止めた。「これで獣の槍は使えねぇよっ。やっぱりおめぇは槍がなきゃダメなんだなぁ!!」「でぇおおおうぅッ!!」槍を手離し、変化が解けながらとらの頬を殴り付ける潮。槍は地に落ち、潮は肩の傷の痛みに動きを止めた。「歯応え無ぇなぁっ」唾を吐き捨てるとら。「やめだやめだ! 今の弱っちいおめぇが旨いはずがねぇっ! 強くなったら来てやらぁっ!!」「とら」傷口を押さえながら、潮は飛び去ってゆくとらを見上げていた。
     2に続く

うしおととら 2

2015-11-28 20:54:53 | 日記
光覇明宗本山では若い僧を中心に、霧雄が主張する獣の槍不要論が広まり始め、懸念を示す和羅に「この件、私にお任せ下さい」紫暮が対応に名乗り出ていた。一方、芙玄寺の潮は突然金縛りの結界に捕らわれた!「うわっ?!」「お兄さん、獣の槍をもらいに来たよ」鎌を持った霧雄が現れた。若い僧達が潮を囲み、結界を張っている。「どういうことだよ?!」「このエレザールの鎌ならいっぱい造れて、皆で持てるんだよ? だけど、和羅さん達は僕らの言うことを聞かないんだ。だから目を覚まさせる為にも、槍を壊しちゃうことにしたんだよ」槍に触れようとする霧雄。
「やめろぉッ!!」金縛りの結界を槍で斬り裂く潮。霧雄は跳び退いた。これに若い僧達は錫杖で襲い掛かってきたが、潮は簡単に蹴散らした。見ていた霧雄は懐から『赤い布』を取り出し、槍に放った。『赤い布』は吸い寄せられるように槍に絡み、力を奪った。「んんっ!」霧雄に槍を引っ張られるが上手く対抗できない潮。「この布は、獣の槍を封じちゃうんだってさっ!」槍を奪い取る霧雄。「僕の勝ちだね? 槍はもらったよ。ふふふっ、後は僕らが壊してあげるから」「ちくしょうっ!」霧雄に飛び掛かった潮は僧達の放った三日月の陣に捕らえられ、吹っ飛ばされていった。
不満顔で川の上を適当に飛んでいたとら。「あーあっ、面白くねぇ」川沿いの道の上まで滑る用に出るとバイクが走り込んできた為跳び退くとら。乗り手は流だった。「よぉ、今日は一人かよ」流にメソメソする潮を見限ったと悪態をつくとら。「ワシはおめぇに取り憑いてやろうかとみてんだよっ」「俺に? フフッ、おめぇはやっぱり潮が気になるんだ」「バカ野郎っ!」「でも退屈しなかったんだろう?」「ぐっ」言葉に詰まるとら。当の潮がまだ三日月の陣に捕らえられていると「情けない! 一人で結界も外せないのか?」
     3に続く

うしおととら 3

2015-11-28 20:54:44 | 日記
現れた日輪が金克木の術で三日月を解除した。「やっぱり獣の槍が無いと全然ダメね」例によって挑戦的な物言いの日輪だった。やや遅れて流ととらも芙玄寺に着き、砕かれた法具と霧雄の匂いから事態を察していた。
本山では和羅達が改めて若い僧達を諌めたが、僧達は不満顔だった。そこへ、獣の槍が奪われた知らせが入ると座は騒然とした。「おじさん! 獣の槍を取り返したいんだ。どこにあるか、心当たりない?!」潮が駆け込んできた。即、日輪に殴られ、頭を押さえ付けられる日輪。「僧正様になんて口利くのよっ!」「あの槍は、何度も俺や人の命を救ってきた。ギリョウさんや、ジエメイさんが変化した槍なんだ!」「槍を助けてやりたいっ!」押さえ付けられたまま強引に顔を上げる潮。それを見ている和羅。
和羅は別室で潮と日輪に『引狭』という武法具の開発に長けた僧の話を聞かせた。「彼は次第に、道を誤り始めたのだ」引狭は「強ければ強い程いいじゃないか? そう、獣の槍より強くったってなぁっ!」と言い出し、西洋の魔導の術にのめり込み、破門されていた。そして山に籠った引狭は2年前、鎌を持った子供を連れて再び本山に現れた。「潮よ、全ての責任は我らにある」「引狭が籠った所ってどこだよ?! 霧雄がいるかもしれない!」潮は勢い込んだ。
「『囁く者達の家』、霧雄の産まれ育った所だ」流は引狭の山深い隠れ家にとらを連れて来ていた。巨大な洋館。「おそらく槍はここにある」「九印とかいうヤツもここにいるんだな?」荒れ果てた館に立ち入る二人。「早速おでましか」醜い姿の者達が階段を降りてきた。「へっ、めんどくせぇなっ!」「何でここが囁く者達の家って言われているか知ってるか? アイツらは親も生命も存在理由も無ぇ。囁くのよ、『人間めぇ、羨ましい、妬ましい』ってなぁ」「人間がそんなにいいもんかよぉおッ!!」飛び掛かるとら。
     4に続く