連休の後半、群馬県の赤城山麓にある赤城自然園を訪ねた。開園9時とほぼ同時に入園。
3つに分けられたゾーンの初めはセゾンガーデン。色とりどりの鮮やかな色彩が目に飛び込んでくる。
これは控えめなフリルのついた花オオカメノキ
イカリソウの園芸種
ツルハナシノブに似た花
これも名札にユキノシタ科のズダヤクシュとあったが、野にあるものとは随分趣が違うようだ。
名札表示がなく、帰ってからネットで探したのだが、ギンサカズキイチゲという品種と似ていた。
キバナカタクリ
チューリップ
バイモ
リュウキンカ
芝生広場を抜け、ナナフシ橋を渡ると自然生態園のゾーン。こちらの方まで来ると入園者の数は随分少なくなる。木の根元に開花したてのツバメオモトを見つけた。
野に咲く花としては非常に大きな花を咲かす、ヤマシャクヤクも開花し始めている。
花弁の右に小さなハナグモがいる。
エイザンスミレ
桜色の花びらが美しいアケボノスミレ
ロックガーデンからはイカリソウが目につくようになってきた。
見上げると春の薄日に花弁を透かしたミドリザクラが目に飛び込んできた。
カタクリの林。カタクリは一部が咲き残っているのみで、殆どは枯れ、実をつけていた。その中で一際色の濃い、スタイルのよい一株があった。
大きな葉の下に隠れているウスバサイシンの花
ミズスマシの池、カブトムシの森、チョウの原っぱにはまだ虫たちの姿は見えない。オキナグサ
自然生態園をぐるりと一周して、再びナナフシ橋を渡った。アカマツ広場を過ぎると途端に鮮やかな黄色の花が見えてきた。ヤマブキソウだ。
緑の広場からは炭焼き小屋の方へ向かう。ちょうど見ごろのシラネアオイの花に出会えた。5月にここを訪れたのは今回で三度目なのだが、初めてシラネアオイの最盛期に出会えたが何ともうれしい。
こんな綺麗な花弁のシラネアオイに出会えたのは飯豊の山を歩いた時以来。蕊もこんなに美しい花だったとは再発見だ。シラネアオイはかつてはキンポウゲ科とされていたが,今はシラネアオイ科シラネアオイ属シラネアオイとされた。つまりは一属一種で日本固有の植物。別名の春芙蓉や山芙蓉の名にふさわしい美しい花だ。
こちらも同じ山の花、サンカヨウ。蕗のような大きな葉っぱが特徴。
緑色の品のある花を咲かすルイヨウボタン。まだ花の咲いていない株を自然生態園のほうで見てきたが、ここでは数輪蕾を開き始めていた。
オオバナノエンレイソウ。ずっと園芸種だと思っていたが、本州北部や北海道では自生しているのだそうだ。
芝生広場に戻って休憩。昼近くになってだいぶ入園者の数が増えてきたようだ。開園したての頃は、季節限定の開園だったせいもあるが、休日でも人の数は少なく静かな中ゆっくりと観察できたのだが、最近は雑誌などにも紹介されたせいで来園者が随分増えてきたようだ。ツツジの丘を通りぬけて出口へ向かった。アカヤシオやミツバツツジ、ヤマツツジ等と一緒に桜もまだ咲いていた。
再び入口に戻ってきたのは午後一時近く在園4時間ということになる。いつもながら充実した時間を頂いた。今度は昆虫の飛び交う夏の時期に訪れたいものだ。
この辺で。