初冬の夕暮れのひと時、多摩川是政橋付近を歩いた。
向こう岸(川の右岸)にわたる。橋の上を幾分冷気を含んだ風が吹いている。
すぐ傍に中央線の鉄橋がある。
堤防
流れの中にアオサギが一羽
コンクリートの上にはマガモ
その向こうにいるのはコガモの群れだ
さらにその向こう中州の岸にコサギがすうわ群れを作っている。
近くに来た釣り人に驚いて飛び立った。
ススキももう綿毛となって散り離れ始めた
交通公園の観察小屋にはいつも数人のバードウォッチャーがオオタカを観察している。
彼らの胡散臭げな表情に辟易し、また薄暗くもなってきたので引き返すことにした。
対岸にダイサギの大群がいる。
日が傾きはじめ、ススキも黄金色に輝き始めた
さまざまな仕草や表情を見せてくれ、いつまで見ていても飽きない雀の群れ
カヤックの練習風景はここでは初めて見た。
焼却場
水面にも光が乱舞し始めた、ほんのひと時だけのショーだ。
その輝きもつかの間、世界は色と光とそして熱を失っていく。
東の空に満月が登り始め、そしてその上を沈む日の残り日を受けた飛行機が飛び去っていく
日が沈んだばかりの西の空には、富士が大きな影絵となって浮かび上がってきた。頻りに鳴き交わしながらその向こうに鳥が帰っていく。
月もすっかり上りきったようだ。川面を吹く風が体の熱を奪っていく。
姿を消した鳥たちのように、私も塒へ戻る時が来たようだ。