今回は帯締めの お話をしましょうか
とりあえず基本のお話
帯締めは大きく分けて 丸ぐけ、丸組、平組とあります
丸ぐけは布でできたもので、中に綿などが入っている ふっくらとした帯締めです
花嫁衣装につかわれていますが、それ以外では現在はあまり使用しないようです
が、しかし最近アンティークな大正ロマン風なコーディネートの場合に
太めの花柄などのかわいい丸ぐけを締めているのを見かけますね
私のものですが 細めで、かわいいビーズがついた 丸ぐけです
細くてダークグレーのこのような色でしたら 甘くなりすぎず締められますので…
丸組は、振袖に用いる太めの華やかなものもありますが
通常正礼装には使用しませんのでおしゃれ着用になります
平組は正礼装からカジュアルまで使用範囲が最も多い帯締めです
そして太さも様々です
正礼装で使用の帯締めは、以前にもご案内していましたが
金糸銀糸が入って、幅も太めで重厚な感じになります
細くなればなるほどカジュアルな雰囲気になっていきます
一番左が9ミリほどの三分紐で、帯留めを使用の際に締めます
2番目が1、2ミリ 次が1、4ミリ 右端が1、6ミリとなっています
因みに右端のものはアンティークの帯締めです
昔の帯締めはかなり太かったようです
着物のデザインなども手掛けていた、作家の宇野千代をご存じと思いますが
その宇野千代の「お洒落しゃれても」という本がありまして、その中で
箪笥の中にしまい込んである古い帯締めをひっぱり出して見るとき、
私はいつもその太さに驚き、よくもまあ、こんな太い帯締めを締めていたものだと、
我ながら呆れてしまうのです。
中略
しかし、こう細いものが流行してくると、いくら好きだからと言っても、
そう太いものばかり締めているわけにはいかず、ここ数年はずっと
巾四分くらいの細い帯締めを使っています。
との文章があります
四分は1、2ミリになります
この内容がいつの頃の事かは特定できませんが
おそらく昭和20年頃ではないかと思うのですが…
やはり着物や小物でも、その時その時代で流行があるのですよね…
因みに、帯締めの長さにサイズがあるのはご存知でしたか?
S 135センチ以上145センチ未満
M 154センチ以上155センチ未満
L 155センチ以上165センチ未満
LL 165センチ以上175センチ未満
となっているそうです
確かに短いものもあるな~ とは思っていましたが…
↑の写真は M サイズです
きもの着付け 葛飾教室
いそいそきもの
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