政府は2月25日、新型コロナウイルス感染症対策の基本方針を発表した。ここ1、2週間が流行と対策成否の「瀬戸際」だという。未知なる新型ゆえに国民の不安は募るばかりだが、政府がウイルス検査に消極的であることも不安に拍車をかける一因になっている。日本国内の感染者数は、本当にかくも少ないのか。
韓国内の感染者急増
読売新聞が27日午後10時半現在でまとめた各国感染者数は、7万8千497人(死亡2744人)の中国本土を筆頭に、2位が1766人(同13人)の韓国、3位がクルーズ船を含め919人(同8人)の日本となっている。特に韓国は急増ぶりが目を引く。
実は韓国では迅速かつ手厚い検査態勢をとっていた。矛盾しているように聞こえるかもしれないが、これが急増の理由だ。同国では2015年のMERS禍で186人(死亡38人)の感染者を出したことを猛省し、万全かつ十分な検査態勢を整えた。毎日新聞によると、25日から26日にかけての24時間で6千400人を検査し、累計で5万4千人の検査を終えたという。ちなみに日本国内での検査実績は、1日平均900人、18日から24日までの累計でも6千300人(26日予算委員会での加藤勝信・厚労相答弁)にすぎない。日本より韓国の感染者数が多いのは、そもそも検査件数が多いから、である。
加藤大臣の答弁によると、日本の検査可能限度は1日3800人で、韓国7500人の半分程度。しかも日本では検査実績が1日平均900人そこそこで、検査は持てる能力の4分の1にも達しておらず、医療機関が各地保健所へ検査要請しても「忙しくて検査できない」と断っているケースが多いという。
「安全、安心」はどこへ?
韓国に遅れをとった「危機管理」。「安全、安心」のコトバも、政権幹部の口から聞くことが、めっきり少なくなった。世には「オリンピックが中止に追い込まれるのを恐れ、大きな騒動にしたくないのサ」という憶測まで流れ始めている。事態は、当初何とか隠そうとした中国・武漢市の状況に似てきたのだろうか。もちろん憶測に過ぎない。もし多数の国民の命を犠牲にしてまでオリンピックを開催するというのであれば、画策したリーダーたちは万死(ばんし)に値(あたい)する。
韓国内の感染者急増
読売新聞が27日午後10時半現在でまとめた各国感染者数は、7万8千497人(死亡2744人)の中国本土を筆頭に、2位が1766人(同13人)の韓国、3位がクルーズ船を含め919人(同8人)の日本となっている。特に韓国は急増ぶりが目を引く。
実は韓国では迅速かつ手厚い検査態勢をとっていた。矛盾しているように聞こえるかもしれないが、これが急増の理由だ。同国では2015年のMERS禍で186人(死亡38人)の感染者を出したことを猛省し、万全かつ十分な検査態勢を整えた。毎日新聞によると、25日から26日にかけての24時間で6千400人を検査し、累計で5万4千人の検査を終えたという。ちなみに日本国内での検査実績は、1日平均900人、18日から24日までの累計でも6千300人(26日予算委員会での加藤勝信・厚労相答弁)にすぎない。日本より韓国の感染者数が多いのは、そもそも検査件数が多いから、である。
加藤大臣の答弁によると、日本の検査可能限度は1日3800人で、韓国7500人の半分程度。しかも日本では検査実績が1日平均900人そこそこで、検査は持てる能力の4分の1にも達しておらず、医療機関が各地保健所へ検査要請しても「忙しくて検査できない」と断っているケースが多いという。
「安全、安心」はどこへ?
韓国に遅れをとった「危機管理」。「安全、安心」のコトバも、政権幹部の口から聞くことが、めっきり少なくなった。世には「オリンピックが中止に追い込まれるのを恐れ、大きな騒動にしたくないのサ」という憶測まで流れ始めている。事態は、当初何とか隠そうとした中国・武漢市の状況に似てきたのだろうか。もちろん憶測に過ぎない。もし多数の国民の命を犠牲にしてまでオリンピックを開催するというのであれば、画策したリーダーたちは万死(ばんし)に値(あたい)する。