おおたかの森と流山カナル物語

流山に住む主婦&薬剤師lalaの気紛れな日記
実は「福の神」らしいので、ゆったりまったり、周りを幸せにしていきます

解熱鎮痛剤の長期連用(服用)で、不妊に

2015-01-17 21:11:35 | 薬・治療・健康

薬剤師仲間から教えてもらった情報ですが・・・
解熱鎮痛剤の長期連用(服用)で、一時的に不妊になる女性がいるとか

じぇじぇじぇじぇじぇ~~~

不勉強な私は、その情報を全く知らず
びっくりして調べてみたら、非ステロイドの解熱鎮痛剤の添付文書に
しっかり書いてあるではありませんか!


その代表として、バッファリンの成分名、
アスピリンの添付文書改訂のお知らせを載せます

バイアスピリン(一般名:アスピリン)使用上の注意改訂のお知らせ

非ステロイド性消炎鎮痛剤を長期間投与されている女性において,
一時的な不妊が認められたとの報告がある
としっかり書いてありますね

しかも、2001年5月の文書ですよ

この時の私は、未破裂脳動脈瘤が見つかって大騒ぎの年でしたし
手術の後も、薬の副作用で薬疹が出来、それでも大騒ぎだったので
読まないままの薬剤師会雑誌が溜まりに溜まって
副作用情報をきちんと読まないまま、処分してしまったかもしれませんね

薬事法改正後のロキソニン販売でも
ちゃんと副作用情報を見ていたつもりだったけど、
見落としていたようです

というか、お客様に渡す添付文書には、やっぱりどこにも書いてないですよね
ロキソニンS 添付文書

でも医療用の添付文書を読んでみたら、一番最後の「その他の注意」に、しっかりと
一時的な不妊が認められたとの報告がある」と書いてありましたよ
ロキソプロフェン(医療用医薬品)の添付文書

ん・・・やっぱり、市販薬は「長期連用しない」
という前提で書かれているからなんでしょうか?
でも、市販で簡単に手に入るから、長期連用してしまうのにね


非ステロイド性消炎鎮痛剤は、
痛みを増幅させるプロスタグランジン(PG)の生成を阻害するお薬なのですが
PGは卵細胞の成熟や排卵の促進に関わっているため
PGの生成を抑制することによって、不妊になるそうです

最近、不妊で悩む若い女性が増えている原因に
この非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期連用が関わっているのかもしれませんね
因みに、非ステロイド性消炎鎮痛剤は、解熱鎮痛剤だけでなく
総合感冒薬、所謂「風邪薬」にも入っている成分ですからね

「風邪に早めの○○○○」なんて言って、子供の頃から手軽にたくさん飲んでいたら
卵細胞とかがちゃんと成長せずに、不妊になる
なんてことになっちゃうかもしれませんよ

ということで、解熱鎮痛剤は原因を治す薬ではなく
あくまで症状を抑える薬なので、漫然と長期に服用せず
何が原因かを突き止めて、改善して欲しいなと思います


しかし、OTC(市販薬)にも必要な情報は必ずチェックするようにしている私なのに
はぁ、情けないなぁ・・・


調剤に関わっている薬剤師仲間では、
「一時的な不妊」と言うより、もっと「深刻な不妊」
ということで、結構問題になっているようですね

こういう情報は、専門家の得た情報として
身内の間でしっかり広がっていきますからね
そして、残念ながら、こういった情報は
一般の社会にはなかなか広がらないんですよね

何故かと言えば、ちゃんと薬剤師に相談して購入する人が少ないし
薬剤師が情報をちゃんと伝えようとしても、「今まで飲んでた薬だから大丈夫です」
と言って薬剤師からの情報提供を拒否する人がたくさんいるし
また、こういった情報を知らない、不勉強な薬剤師や、もちろん医師も多いからです

痛み止めとして使うのは仕方ないとしても
少なくとも風邪薬は、やっぱり飲まない方がいいと思う私でした

風邪薬、なんて要らない

コメント (4)
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諏訪神社

2015-01-17 11:50:17 | 携帯から
おすわさまに来ました
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