塩村都議へのセクハラヤジ問題がかしましい。「恥ずべきこと」「モラルを疑う」「品位に著しく欠ける」など、各メディアでいろいろ言われているが、ここでは、6月27日の産経新聞・主張(社説)の『女性蔑視発言。これで幕引きは甘すぎる』に的を絞って、正義をふりかざして憤慨してみせる人間に唾したい。
都議会が再発防止を誓う決議案は採択したが、ヤジの発言者の特定を求める決議案は否決したことに対し、これで幕引きを図るらしい、発言を疑われている自民党はそれでいいのか、このままうやむやで終わればいいとの判断があるとすれば、甘くないかとの厳しい考えを”主張”している。
「早く結婚したらいい」「まず自分で産めよ」などの声を不妊に悩む人はどう聞いたか。残された映像ではこの直後、議場は笑いに包まれた。信じがたい光景である、として糾弾している。
へーっ。産経新聞社がこんなに女性に優しいなんて知らなかったな。不妊に悩む人のことを考えていたなんて意外だな。セクハラヤジで場内大爆笑、あるいは和やかムードって、そんなに信じがたいことなのか?よくあることと思っていたが。セクハラヤジに限らず、やんわりした口調で冗談めかして人を罵倒して見下し、人格を攻撃するのがここ10年ほどの流行りじゃないですか。世間はみんな寛大に受け入れているじゃないですか。今回は追及が厳しいですね~。安倍総理が女性の活躍を推進しているのに、足を引っ張ってるからですかね~。ヤジを飛ばした本人たちは、うやむやに終わってくれと、神様にすがりたい気持ちかもしれないが、いけにえが期待されているようです。ひどいヤジには違いないが、発言者全員が特定されて、罰を受けて、はい終了。いけにえになった人たちごくろうさん、お気の毒ってなかんじですか?女性への配慮はなんか流行ってるっぽいので、明らかな女性蔑視には鉄拳を打ち下ろすのが目端のきくやり方なんでしょうか。女性のみなさん、追い風だからって油断はなりません。男が正義ぶって女を擁護してるときはろくなことがありませんから。