介護保険は現物給付なのか、それとも現金給付なのか

2015年02月07日 | 日記
介護保険は現金給付だと思っている。

介護保険法でも、「被保険者が介護サービスを受けたときは、介護サービス費を支給する」となってるし。

だが、インターネット上には、介護保険を現物給付と考え、現金を支給しないのはモラルハザードがどうこうとか書かれているものが多数あり、混乱した。

この場合、現物とか現金とかいうのは、単に被保険者が実際に何を受け取るかということを言っているだけなのだろうか。

自分の口座に現金が振り込まれていれば現金給付、そうでなければ介護サービスを現実に受けているのだから、現物給付という考え方なのか。

であれば、住宅改修と福祉用具購入は現金給付でそれ以外は現物給付ということか。

おじいちゃんやおばあちゃんが難しくてよくわからない、簡単に説明してほしいというならそういう言い方もありなのだろう。

だが、これだと現金給付の核心がぼやけてしまう。4月から始まる新保育制度も同様だ。

介護事業者や保育所経営者は当然、ことの重大さはわかっているだろうが、サービス利用者はそんなこと知らなくていい、知らないほうがいいということなのか。

介護保険が完全現物給付なら給付管理を行うケアマネなど必要ないはずだが、ベテランのケアマネさえ介護は現物給付だといい、法定代理受領という言葉さえ知らないのである。

インフルエンザで利用者が次々と入院して1か月まるまる通所介護に来ない、という事態になればカネが入ってこないので経営は苦しくなる。職員を自宅待機にもそうそうできない。

保育もこうなるのか…

介護保険の現金給付は、保険者から被保険者(要介護者)への現金授与をとばしているのでわかりにくい。

医療保険は患者が保険者ではなく、病院に自己負担分を支払うので、見た目はいっしょなのである。目に見えないものが大事とは、星の王子様のキツネ君のセリフだったか?いくら大事でも見えないから気づかないよ…

保育はこれまで自己負担金も市町村への支払いだった。

利用する人が勘違いしてたり、よくわかってないと、とんでもないことも通ってしまうんだな…

ちなみに私はケアマネ時代、どうどうと介護は現物給付って言ってました。へへっ
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