働き方改革に前のめりだった安倍さん、結局なにがしたかったんだろう?

2022年10月31日 | 社労士
働き方改革についての研修講師のお話をいただいた。
この機会に、「働き方改革とはいったいなんだったのか」、振り返ってみたいと思った。
研修のタイトルは「働き方改革はなぜ必要だったのか」である。
過去形である。
まだ完成していないのに。
頓挫しているし、コロナ感染という想定外のことが起きて、いろんなことが変わってしまった。しかし、この期に及んでまだ変わらないこともある。
はじまってはや7年ほども経つ。
関連法案ができたのは2019年4月だが、2015年あたりから安倍さんは働き方改革に前のめりになっていた。
当時監督課の臨時アルバイトをしていた私は、年末にいきなり経営者、労働者、行政の三者会議を開催するとかで、忙しい目にあった。
国会で安倍さんがやるとか言ってやる羽目になった。
首相官邸のホームページには平成28年のままの、働き方改革の意気込みがそのまま残っている。更新はない。
「働き方改革は、一億総活躍社会実現に向けた最大のチャレンジ。多様な働き方を可能にするとともに、中間層の厚みを増しつつ、格差の固定化を回避し、成長と分配の好循環を実現するため、働く人の立場、視点で取り組んでいきます」

なんともキラキラした、ステキな言葉の宝石箱ではないか。
改革・活躍・実現・チャレンジ・成長・好循環

亡き安倍元首相をなつかしく思い出さないだろうか。
ああ、安倍さんはずいぶんと働き方改革に入れ込んでたなぁ…って。

非正規という言葉をこの日本からなくしていく次第でございます!!
なんて息巻いていましたね…

懐かしき安倍さん。
安倍さんは何をしたかったのだろう。
格差の固定で日本が活力を失い、古き良き時代の日本が失われるのががまんならなかったのだろうか。
国民のみなさまみなさまみなさまと連呼していけど、安倍さんにとって国民のみなさまは、思い出の古き良き日本を再現するための駒でしかなかったのかな…
安倍さんにとって働き方改革ってなんだったんだろう。
なんか安倍さんが亡くなったことで、働き方改革も、もうわーわー言う必要がなくなったのか…
厚労省はもう自分たちの時代ではないとのあきらめがあるのだろうか…
この世の春を謳歌する財務省は働き方改革などどうでもいいことなのか…

勤務間インターバル制度は調査対象となった企業の80%以上が、今後導入予定もなく、検討もしていないとか…

安倍さん、あの世でなにしてるんだろう?
統一教会の矢面に立つのが自分じゃなくてホッとしてるかな…
森とも学園のこと口つぐんだままで後味悪くないかな…

過去をほじくり返していると、年寄りのようにきりがなくいろんなことをつらつらと思ってしまう…
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