1920年代のロンドンを舞台にした児童文学『バレエシューズ』には「労働許可証」なるものがしょっちゅう登場します。ある家庭に引き取られた3人の孤児たちが、商業演劇に出演して家計を助けるのですが、12歳にならないと「労働許可証」が得られず、お金を稼ぐことができないのです。注釈はいっぱいあったけど、私が一番知りたい「労働許可証」については完全スルーでしたので、物語の中の説明をそのまま引用します。
日本では大正から昭和にかけての頃です。
「労働許可証」はロンドン州庁が出しますが、出生証明書が必要です。12歳になってなきゃ労働許可証は出せませんから!孤児たちはちゃんと養子として登録してありましたので誕生日ができていて、証明ができました。そして、ロンドン州庁教育局から出ている、ロンドン州会によって定められた、子どもたちの健康と幸福を守るための規則書に従わなければなりません。
州庁で医務官の診察を受け、教育局の担当者と面接します。
子どもが働いて得た収入は、毎週少なくとも収入の3分の1を子ども名義で郵便局に貯金しなければなりません。そして、次の労働許可証をもらう前に通帳を提示し、貯金したことを証明しなければなりません。
労働許可証は3か月間だけ有効なので、更新のたびにちゃんと貯金したかどうか確認されます。
時間ももちろん規定されていますし、劇場では市公認の保母が子どもたちの世話をします。
ざっとこんなかんじ。
日本でも1911年に工場法が制定され、少年・少女は1日12時間までしか働かせてはいけないとか、深夜業は禁止とか規定があったけど…
今現在の労働基準法も18歳未満、15歳未満、13歳未満の子役の子について規定してるけど…
この時代のイギリスは第一次世界大戦が終わり、次の戦争の陰が忍び寄っているとはいえ、まだ穏やかなかんじです。日本と状況が似ています。
外国の、異なる時代の法律や規程って、すごく興味深いです。
今すごくはまっている、ドイツの刑事弁護士でもある作家:フェルディナント・フォーン・シーラッハのミステリーにもドイツ刑法及び刑事訴訟法が当然ながら出てきます。日本では当然のことが外国では当然ではない、当たり前のことですが、比較しなければ永遠にわからないのです。
私の短い社労士経験はおままごとみたいだった。わかってはいたけど、真実を知るのは痛い。
日本では大正から昭和にかけての頃です。
「労働許可証」はロンドン州庁が出しますが、出生証明書が必要です。12歳になってなきゃ労働許可証は出せませんから!孤児たちはちゃんと養子として登録してありましたので誕生日ができていて、証明ができました。そして、ロンドン州庁教育局から出ている、ロンドン州会によって定められた、子どもたちの健康と幸福を守るための規則書に従わなければなりません。
州庁で医務官の診察を受け、教育局の担当者と面接します。
子どもが働いて得た収入は、毎週少なくとも収入の3分の1を子ども名義で郵便局に貯金しなければなりません。そして、次の労働許可証をもらう前に通帳を提示し、貯金したことを証明しなければなりません。
労働許可証は3か月間だけ有効なので、更新のたびにちゃんと貯金したかどうか確認されます。
時間ももちろん規定されていますし、劇場では市公認の保母が子どもたちの世話をします。
ざっとこんなかんじ。
日本でも1911年に工場法が制定され、少年・少女は1日12時間までしか働かせてはいけないとか、深夜業は禁止とか規定があったけど…
今現在の労働基準法も18歳未満、15歳未満、13歳未満の子役の子について規定してるけど…
この時代のイギリスは第一次世界大戦が終わり、次の戦争の陰が忍び寄っているとはいえ、まだ穏やかなかんじです。日本と状況が似ています。
外国の、異なる時代の法律や規程って、すごく興味深いです。
今すごくはまっている、ドイツの刑事弁護士でもある作家:フェルディナント・フォーン・シーラッハのミステリーにもドイツ刑法及び刑事訴訟法が当然ながら出てきます。日本では当然のことが外国では当然ではない、当たり前のことですが、比較しなければ永遠にわからないのです。
私の短い社労士経験はおままごとみたいだった。わかってはいたけど、真実を知るのは痛い。
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