鶴瓶の家族に乾杯をみる
ここのところずっと、東北の被災地を巡っている
どこのどんなニュースより、なまなましく、画面にあらわれるものがあるとおもう
たくさんの人が、津波で誰かを失っている
そのことについて
鶴瓶が子どもに「きょうだいはおるん?」ときいたとき、その子は「ひとりっ子です」と答えた
鶴瓶は「お父さんお母さんは何歳なん」と尋ねるとその子は
「津波で…」
と答えたきり、机にうずくまってしまった
鶴瓶は、つい聞いてしまい、自分のことばが出たあとに「しまった!」と思った、と言っていた
テレビを観ているほうも、なにかしら後ろめたさのようなものを感じた
そうだ、聞いてはいけなかったのだ。
しかしその子はこれからずっと、「親は津波で…」と言いつづけなくてはならないだろう
また、そのことを知らずに、出会ったひとりひとりが繰り返し尋ねることにもなるだろう。
それはすごく疲れることかもしれないけれども、そうするしかないのだろう。
鶴瓶は間違ったことをしたわけではない。
話の流れはごく自然といえるし、もしかしたら、やたらと気を使って、なにも聞かないような人より優しかったのではないか。
ここのところずっと、東北の被災地を巡っている
どこのどんなニュースより、なまなましく、画面にあらわれるものがあるとおもう
たくさんの人が、津波で誰かを失っている
そのことについて
鶴瓶が子どもに「きょうだいはおるん?」ときいたとき、その子は「ひとりっ子です」と答えた
鶴瓶は「お父さんお母さんは何歳なん」と尋ねるとその子は
「津波で…」
と答えたきり、机にうずくまってしまった
鶴瓶は、つい聞いてしまい、自分のことばが出たあとに「しまった!」と思った、と言っていた
テレビを観ているほうも、なにかしら後ろめたさのようなものを感じた
そうだ、聞いてはいけなかったのだ。
しかしその子はこれからずっと、「親は津波で…」と言いつづけなくてはならないだろう
また、そのことを知らずに、出会ったひとりひとりが繰り返し尋ねることにもなるだろう。
それはすごく疲れることかもしれないけれども、そうするしかないのだろう。
鶴瓶は間違ったことをしたわけではない。
話の流れはごく自然といえるし、もしかしたら、やたらと気を使って、なにも聞かないような人より優しかったのではないか。