さんかくしかく

毎日いろいろな形になってしまうぼくのあれこれ。

よっぱらいふたり

2012年07月08日 | 三角記事
今朝父にきいた、落語のマクラ

よっぱらい二人、ずいぶん長いこと飲んでいたのだろう、そうとう酔っぱらっている
ひとりが上機嫌に言った
「いやあ、今日はほんとうに月がきれいだなあ」
するともうひとりがびっくりして言った
「ばかっ、あれは太陽だよ」
「なんだって、おまえ酔っちゃったんじゃないのかい」
「何いうんだい、月と太陽くらい分別できるよ」
「でも、あれは月じゃないか」
「いいや、あれは太陽だよ」
「月だっ」
「太陽だっ」
ふと見ると、向かいから人が歩いてくる。
「らちがあかない。あの人に、あれは太陽か月か聞いてみようじゃないか」
「そうしよう。あのっ、もしもし」
「はい、なんですか」
「あれは太陽ですか、月ですか」
「ぼく…このへんの者じゃないからわかりません」


よっぱらいふたりで、よっぱらいをつれて帰ってきた。
いまは別れて、よっぱらいひとりずつ。