やや広い駐車場のまわりには植栽がなされており、ケヤキは夏のさかりに葉を落としたのだった。
そのため、ケヤキの緑は鮮やかさがましたと思われたが、アスファルトには点々と落ち葉が広がったのだった。
やがて風の強い日や雨の日がつづいて、水を含んだ落ち葉は重くしめりぎみになった。ますます動かなくなる落ち葉。
ある日お掃除主任があらわれて、ここの掃除を始めると宣言した。
でっかいキャリーを押してやってきた。
主任は駐車場の隅、四辺をざざっと掃いた。
まさに、それだけでも見違えるくらい、きれいにみえるものだなあとぼくは感心したのだった。
ぼくの部屋も、部屋の隅をとりあえずきれいにしておけば、そう悪くなくなるのではないかと思われた。
主任は四辺を一周してきた。2時間ほど、たっていた。
箒を置き、あてなく適当な木っ端とか石くずとか、ひろう作業を始めた。
それがあまりにもゆっくりと、たんたんとしていたのでぼくはまた感心したのだった。
目だつ木切れから始めて、手がいっぱいになるとキャリーに戻ってばらばらと落とす。
それを十数回やると、なんとなくすがすがしい感じの場所ができたのだった。
「これでまあ、見られるでしょう」
と主任は言った。
そのため、ケヤキの緑は鮮やかさがましたと思われたが、アスファルトには点々と落ち葉が広がったのだった。
やがて風の強い日や雨の日がつづいて、水を含んだ落ち葉は重くしめりぎみになった。ますます動かなくなる落ち葉。
ある日お掃除主任があらわれて、ここの掃除を始めると宣言した。
でっかいキャリーを押してやってきた。
主任は駐車場の隅、四辺をざざっと掃いた。
まさに、それだけでも見違えるくらい、きれいにみえるものだなあとぼくは感心したのだった。
ぼくの部屋も、部屋の隅をとりあえずきれいにしておけば、そう悪くなくなるのではないかと思われた。
主任は四辺を一周してきた。2時間ほど、たっていた。
箒を置き、あてなく適当な木っ端とか石くずとか、ひろう作業を始めた。
それがあまりにもゆっくりと、たんたんとしていたのでぼくはまた感心したのだった。
目だつ木切れから始めて、手がいっぱいになるとキャリーに戻ってばらばらと落とす。
それを十数回やると、なんとなくすがすがしい感じの場所ができたのだった。
「これでまあ、見られるでしょう」
と主任は言った。