そんじょそこいら

たくさんあるものは、とくべつ目を引くことってあまりない
あたりまえにそうあるものだから

世界中からパッと消えてはじめて
あああ、あいつはなんて特別な・・・形をしていたのだろう・・・においをもっていたのだろう・・・触感だったのだろうか・・・
と痛感するのである

徐々に消えてゆくものは、やっぱりそんしているよね

超合金からプラスチックに移行してゆく過程で
気づけば超合金は過去のおもちゃだけになっていたのだったっけ。

街の風景も、二十年前の写真は明らかに古い。
しらないうちに、古くなっている。
ぼくのしらないうちに