ことばの街

失言つづきの大臣がやめちゃったらしい、との第一報

これでいいのか
福島へ行って、帰ってきただけの大臣であった

アメリカなんかでは、新しい大統領に代わってから、一年間は様子をみるらしいけどね

おろかな国の政治は、なにも考えさせてはくれない、思考停止のドツボパターンであった

人間のいない街は死んでいて当然だ
放射能つけちゃうぞ、はふざけすぎている、視察はなんだったんだ


ことばにきびしいのは、虫の音を愛でていた日本人らしくないような気がする
とても、表面的なことで、人を判断していいのかどうか

ルーフとサン

カムパネラはジョパンニのこと、たぶんすごくすきだった
でなきゃ、宇宙にはゆけなかったはずだから

いくつもの星がかがやく夜空は、そこまでのぼってみれば、まわりはなにもない
ただ同じように、頭上にかがやくだけだ

でもきみといっしょなら、と
いくつものスターがかがやく世界のなかでも、やっぱりひとりはひとりだろう
いっしょなら、きっとすべてがうまくいく
ということ
思いました。
唇をかみました。

オクトーバー

かゆいところぽりぽり
蚊の最近は、なんというか、貪欲だ
人間ならだれでもいいんだい
Ｏ型とかＡ型とか、このさい言ってられないようだ
肌にぴたり
とがった口でぷすり
手でぺったんこ

き き きみたちは汗をかかなくなったね
におわない
人々の活動が、また盛んになる季節かね。もすこし暑いのがつづくのかしら
すかさずキスをしよう。ブチュリブチュリ
右手でバシーン ぺたり

さしてもいいんだけど、かゆくなるのがいけない
かゆかゆ薬を塗らなければよかったのに

紫色の電車

仔細あっての四条だけど、あの人この人に似たような人をよくみかける
これはたぶんあれを暗示しているのだろう
それはたぶん示唆しているのだろう

FMでたくさん音楽をきいた
しばらくはかかりつづけて、あるときふとかからなくなってゆくのだろう
リクエストがリクエストを呼ぶのだ

語り明かしたいものだ
出会ってからのあれやこれやを
まる半月ほどの希望、あるいは感動、もしくはカキクケコ
脂肪にドーン

うるうる瞳

ただたんに寝不足なだけだなあ
起きて、３０分あとには自転車を飛ばしているという暴力的な朝
理性を生みださない
ただ本能っぽいところがあれこれしようとしている

危険です 危険です
今日ははやめにねむるとしよう
なんて、朝のいまから考えているんじゃあなあ
むやみやたらと早めにベル、ならさないほうがスムーズかもしれん

ニューヨークから、パリから、北京から、ベルリンから、プノンペンから、京都河原町から
北京ベルリンダブリンリベリア

ふとんと夢

さむかったね
台風がいってしまってから
冷え込んで、目が覚めたので、ふとんを出した
無造作にクロゼットにしまいこんでいたふとんをひっぱりだすのは苦労した

クロゼット シロゼット

そのあいだも窓は全開のまま
二度寝に入るわけだった
ベロンベロンのおばあちゃんの手伝いで、和歌山の山あいへ出かける、という夢をみた

絵画の手荷物

ニコラ ド スタールを知った
おぼろげにだが
詩人、画家、抽象、具象
絵は前からいいな、と思ってみていたのだが
ひどく簡潔にこなすな、という印象は、その裏のなにかをつかむことによって、理解できたような気がする

惑わされるほどに、ぼくはひっかかってはいない
ハンガーはそこらにつきだしているけど
磁石つきのハンガー
強烈な返し針のついたハンガー
ヒンガー

888.8

その絶妙なタイミングを待っていたぜ
どうしたこうした
これからがおれの　それなりの部分だよ

ずっと絶妙だと思うところをめざしていたよ
いいきになるだけむだだ
それでおれの　最高のパートだ
激動の瞬間だ　抽象的でつかみどころのない、最後の部分だ

ピグのおんなのこ
マグのもよう
ハグのかんしょく
メグとかいうこ
セグにするべ
ハメハメな日々だ　けっこうな身分だ
セメセメでどうすんの　ウケウケになったらおしまいだから

タイムマシーン

ウェルズの「タイムマシン」をよんだ
手に汗にぎにぎ ではなかったけども
すごく不気味な話だと感じたなあ
１０万年後、まだ人間はそこにいるのかしら
つもりつもった地層の上にも立っているのかしら

人がいなくなったあとの、とても大きな太陽 にぶい光をはなつ太陽の話
こわかったけど、ここにもロマンのようなものを感じることができた

雨がやんだら晴れだ

スローバラード

あなたはいま、なにをしていて
なにを考えているのかしら

昨日は雨がさわさわ降っていて、風がひどかった
持ちやすいように、持てばいいだろ
そうすべきようにだな

世界中のどこをさがしても、完璧なのはないし
なによりもまたあなたはそこにはいないようだ
沖の船はいま、大丈夫かしら

なぜそんなことを考えたかというと
なぜかというと
ゆらゆらとこの家がゆれているから、まだ風がやまないから