つわぶき

通勤でとおる道ばたに、ツワブキが花を咲かせようとしているところがあった

こいつ
花なんか咲いちゃうやつだったのか

知らなかったのである

背の低い、あんまり日のささないようなところに植わっている、ごく目立たない葉
ぼくはフキによく似ている、単純明快なフォルムが気に入っていたのであるが

あんがい派手な花を咲かせるんだな
意外であった
植物は見かけによらんもんだなあ、と思った

しみになる

磨きに磨いて
ピカピカにするのは果てがない
ぴかりとするついでにすぐ汚れちゃうものだからだ
磨き続けなければならない

汚れは一瞬で終わる
おニューのくつも、どろひと跳ねで、その他の仲間入りである
あせひとふき

今思い出したが、僕の部屋にタオルが溜まっているんだった
片付けねば

本日は書いている途中に思い出したから、これまでだ。

ヘボログ

さんかくしかくでだらだらだべる
その様子はまずツイッターに反映される
新しい記事が投稿されました！
「ヘボログ」
そうするとFacebookにも反映される
高橋 さんがブログに投稿しました。
「ヘボログ」
そうすると今度はツイッターからFacebookに反映されるぶんがくる
高橋 さんがツイートしました。
「ヘボログ」新しい記事....

私はすべての連動を停止させた。
なんだこの無意味な連携プレーは！
私は激怒した。邪知暴虐すぎる。

まつ子

公園に来た
公園では特にすることがない
雨も降ってきた

コーラをのんで
たばこをふかしたのちは
特にすることがない

あたりを見回してみても
夜なので特に何も見えない
地面に絵を描く

風がないので絵は消えない
ちょっと楽しい

バーローろば

こいつら本当に、おかしいってことなんて
微塵も感じてないんだろうな

って思ったわけだ

ぼくはぼくのやりかた
これはおかしいと感じている
でもそれがぼくのやりかたで、おかしいと感じながらもぼくのやりかただ

あ、あ、あいつらはどうだな
言い聞かせてくる
こういうふうにやるのが正しいんだと
言い聞かせて説得させてくる
おれがおかしいってことにしてくるのに
自分たちはおかしくないと思っている
マニュアルが疑問の集大成ってこと
あいつらはたぶん知らない
思ったこともないのだろ

Oze

尾瀬行きたいな

唐突に思い出した
わたしはずっとずっと
旅をしたいんだな

ひところとはちがった感情が
うずうずになってむずむずなのさ
うずたかくなってむずかしくないのだ

尾瀬
ぼくの、世界の、原風景

うなじはなじ

寝て起きたら今日だった

昨日から今日は始まっていた
おとといから兆候はあった
くるぞくるぞと思ってた


きのうは夜を歩いた
アンモニア灯、オレンジが好きになった
かたにおもみをかんじたっけ
恥ずかしかったなあ

夜って、なんて長いんだろう

安心して、そう思ったよ
歩きながら
走りながら
寝袋の中でだって

夜を抱きしめていたさ

モテモテ鉛筆

鉛筆を買ってきて
削るのだ
ずいぶん前から変わらないこと
ナイフで削ればなおよし

尚良

あれね、書に取りかかる前に、墨をする作業に似ている
これ、心の揺らぎをいったんリセットするためのことなんだな
時間が必要だから

止まれないぼくたちは
揺らぎっぱなしの人たちで
いつのころからか、懐かしい歌も
最後まで聴かなくなった人たちで

かばんの糸のほつれ
隠してしまうことは、簡単なことのはずなのに

きっさき

なんで、いいよ！ って言ったのか
めんどくさーい とか考えていたのに

ま
いいや
行ったらわかる

だったらコーナン！
だったらコーナンだったらコーナン
コーナンだったらこーなったー
コーナンだったら
・・・・こんなことになってしまった・・・・・

さっききっさきにいたよ
きっさきできつつきとさぎがないていたよ
さっきからきっさきで一茶が喫茶しているよ
きっさきさ
きっときっさきさ

カタバミ

雑草が好きだ
と
歩きながら、ときどき
つくづく
感じるようになった

とくにカタバミ
あおむけにごろんとなれば
あれ以上のベッドはない

さむくてもおなじ
手枕でもよし
場所を選ばず、ふんでも跳ね返す
はね返されてぼくは
さっきより元気になるようだ

さっきより元気になるようなのだ