しろいはね くろいはね

感情解放、ヒーリング、意識の目覚めをキーワードに日々の気づきを綴っていきます

ねじ伏せるべき対象を見る眼差し

2020年12月16日 07時00分00秒 | 日記
人間の心はとかく矛盾に満ちていて、
愛しているかと思えば同じ対象に
深い憎しみを抱いていることもあるし、

口では嫌いだと言いつつ、離れると
淋しくて仕方がないとか、

欲しいと言いつつ深いところでは
全く欲しがっていなかったり。

自分でも裏腹な気持ちがあることに
気付いていたり、気づかないようにしていたり
なかなかに一筋縄ではいきません。

そういう矛盾や葛藤がなく、
心の表も裏も、同じ方向を向いていたら
シンプルに思いが遂げられたり
力が発揮できたりするのでしょう。

そういう裏表のズレに、
どこまで気づき、対処していけるのか。

自分に向き合うことは、
ほぼこの命題の繰り返しのような
気がします。

頭では、しがみついているべきではないと
言い聞かせつつ、その手はどうしても
開くことができない。

そういうときは、素直にそれが
自分にとって大切なもの、必要なものなのだ
と認めてあげたらいいような気がします。

認めたら手放せないじゃないか
と思われるでしょうけれど、
そもそもなぜ手放さなければいけないのか、
そこから、もう一度振り返ってみては
いかがでしょうか。

これがあるから自分は前に進めないんだ、
こんなところで停滞しているんだ
と思うからこそ、手放そうとアクセルを
ふかしているのでしょうけれど、

前に進めないのは、本当に
それがあるからなんでしょうか?

進めないことの理由をすり替えていませんか?

本当は、それがあってもなくても、
進みたくないのではないでしょうか。

ここに留まっていたい。
そうではありませんか?

もしそうだとしたら、そんな状態で
たとえ無理やり手放したとしても、
あなたは前に進むことはできないでしょう。

前に進めないことをそれのせいにしていては
見えてこないことではありますが、

本当は、それに支えられてある今の自分を
認め、祝福することができた時、
障害だと思えたそれの別の意味合いが
見えてくるでしょう。

実のところ、その別の意味合いが見えてくる
ようにならないと、その状況からの
卒業はないのです。

自分がこの状況を招いている、
結局は自分次第だと、どれだけ
口先で呪文のように唱えても、

何ゆえにそうしているのか、
結論ありきの正論から降りて
深い深い事情まで自ら降りていく
ことをしないと、そこのところは
わからないでしょう。

でも、先に進みたい思いが強い人ほど、
はい、それは良いから先に進みましょう!
と発破かけたがりますね。

頭の都合しか聞きたくない人です。
こういう傾向がある方は、自分だけでなく、
他者に対しても同じことをしていると思います。

表面的には寄り添っている風でいて、
決して相手を見ておらず、自分の思い通りに
することしか関心がない。

そしてまた、その人にとって大切な人も、
その人に対して同じ態度を取っている
かもしれません。鏡ですから。

そういう駆け引きの中で、
愛を探そうとしているのですよね。

そんなんじゃない!と否定したい人は、
自分の都合や正義から降りて、
まずは相手の言葉、思いを真摯に聞く
ことができているだろうか?と
振り返ってみてください。

自分の都合や正義から降りるというのは、
なかなかに精神的な負荷のある行動
ではないかと思います。

その負荷を引き受けて、ゼロベースで
相手のところにまで下りていって、
話を聞くことがどれだけできるか。

これは、決して相手のいいなりになれ
と言っているわけではありません。

それをしたら、負けだと恐れる人も
少なくないのですが、自分の要求を相手に
どれだけ受け入れさせたか、
ということが勝ちではないのです。

そもそも勝ち負けではないのだけれど、
ウィンウィンとかとも違う、
本当に相手を知って受け入れることの
喜びと安心、信頼が、関係性に
変容をもたらすのです。

決して、勝つか負けるか、
共にメリットを得るとか、そういうレベルを
越えた関係性を互いに新たに生み出すことこそが
この行為の本質なのです。

だから、自分の都合を置いて、
相手の深い事情にまで下りていくのです。

互いの利益にフォーカスして
駆け引きをしている限りは、
こういう変容は訪れません。

どこまでいっても、それでは
ベースにあるのは利益でしかない。

信頼と喜びの関係性にはならないのです。

駆け引きをするということは、
そこに恐れと警戒、分離があります。

思うようにいかない、得体のしれないものへの
苛立ちがあるでしょう。

自分自身にも、他者にも、
ねじ伏せるべき対象を見る眼差しを
向けないように。

その眼差しを向け続ける限り、
苦悩は続くでしょうから。

異質な、分離した対象こそ、
知るべき自分自身の一部なのです。







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