3104丁目の哀愁と感傷の記録

日々生きてます。自分なりに。感じた事を徒然に書きます。素直に。そんな人間の記録。
since 2008.4.4

拝啓 重松清様

2009-01-20 22:31:56 | 
拝啓
ますますご清祥の事とお喜び申し上げます。


唐突に申し上げますが、
私は先生の作品が好きなのです。

この度偶然にもこの様な機会がありましたものですから、
この様な失礼な手紙を差し上げてしまった次第でございます。

私が大学二年の時、
先生の著作『疾走』に出会いました。

その時の衝撃は忘れられません。
素直になぜこの様な物語を書くことができるのだろう。
そう思いました。

それからというもの、
先生の著作を読み漁りました。
特に教育という分野に非常に関心があったものですから、
今の自分は先生の作品に多大なる影響を
受けている事は間違いありません。

先生の作品で『きよしこ』と題されたものがございます。
実は私も吃音でして、
吃音の同じ苦しみ、不便さがまるで自分のことのように
書き記されていて感動したものでした。

もしかしたら私が今この仕事をしているのも、
先生の作品に出会ったからなのかもしれません。
つまりは先生の作品をもし知らなければ、
ここまで本というものに対し関心を持つ事もなかったかもしれません。

そしてもし知らなかったのなら、
このような機会もきっとなかったでしょうし、
私がこのように先生に対して
手紙を書くなどということもなかったでしょう。

先生の作品に多大に影響された、
いち読者として、失礼とは知りつつも今回、
この様な手紙を出さずにはいられませんでした。

一方的ではありますが、
私の気持ちを伝えられるこの様な機会がありましたことに
感謝しています。

最後になりますが、
先生の更なるご活躍を心より願っております。


草々