徒歩日本二周目(≧∇≦)只今関東地方!

昨日は今日の物語 今日の後に今日は無し…

金華駅…

2012年11月13日 | 日記
完全に日が落ちると集落は暗闇の風景
鹿の足音とその鳴き声だけが山に響いた…
駅舎から見える明かりは二軒だけ
ほとんど廃村のようにしか見えなかった…

駅の周りは熊が出没するようで
注意書きに気付いた瞬間は若干の冷や汗…

その夜中トイレに目覚めると
「バキッ」と太い枝が折れる音が聞こえて
暫くすると違う方向からまたバキッと…

これはトイレに行ってる場合じゃねぇ…
そう思った瞬間からは朝まで眠れなかった…

ホームの先からは変な鳴き声が聞こえ出し
鍵の閉まっている筈の駅員部屋からも
時々物音が聞こえたような気がしちゃった…
風の悪戯か動物の戯れか
外から壁を叩かれた時は余りに驚き過ぎて
ゲロ吐くかと思ったよ…

翌朝日が昇り
振り返りもせず逃るように街へ向かったけど
慰霊碑へのお参りはするべきだったと
正直後悔しています…

峠を越えた日…

2012年11月13日 | 日記
遠軽から留辺蘂への峠を越えた日
そのトンネルの近くを通りかかりました…

雨降りの夕方で
峠を抜けた頃には随分と薄暗系になり
お参りする予定で供物を持って来たのに
慰霊碑にさえ近ずか無かったのは
お化けにビビっていたから…
正直、そう言われても過言ではない…

光が急激に失われていく山の日没が
余計な想像をかきたて心細くさせるんです…

そして翌日出直す事を視野に入れまくり
慰霊碑の300m先にある
無人駅の駅舎に泊まる事にしました…

常紋隧道録…(拾)

2012年11月13日 | 日記
福島原発での作業というものは恐らく
僕の想像などよりも遙かに
個々の人間を削り続けているのだろう…

高い放射線量の中に放り込まれ
命綱である線量計には鉛の蓋を被せられ
劣悪な環境に閉じ込められ
被曝により命を蝕まれ、そして
そこにもまた搾取が介在
更には危険手当までが削られている…

それを取り巻く日本の国民意識は
あまりにも無感情に映り
タコ部屋労務者達に同情的でありながら
廃止の声に至らなかった
当時の開拓民感情に比べても
はるかに冷淡であるのかも知れない…

原発と名を変えた常紋隧道のその先で
一体人々は
何を幸せと呼べばいいのだろうか…

常紋隧道録…(九)

2012年11月13日 | 日記
囚人使役に始まり
その後に続くタコ部屋労務者や
外国人達の強制労働…

原野に屍の山を晒したその国策は
敗戦後に米軍によって廃止され
根絶させられたと言います…

しかしも案山子ながら
その悪しき性格を受け継ぐ伝統は
今日も明日も絶える事なく
「釜ヶ崎」や「山谷」で知られる
全国のドヤ街では
暴力団の介在による搾取が横行…
散々働かされ
ケツの毛まで毟り取られた挙げ句
給金未払いの現場さえあった…

今では当たり前のように連立する
派遣業も、現行法では
中間搾取に対する規制は無く
それを労働者に公開する義務も無い…
そのピンハネの比率は
悪質な闇金よりも高いといわれ
合法の名の下に
違法行為が繰り返されている…