船大工…

根室の街にも
震災から逃れてきた福島の人がいると
みんなが言う…

その人は船大工の職人さんで
被災後根室に移り
既に幾つかの船を手掛けているという…
街の誰に聞いても
その人の事をよくよく知っていた…

北の大地の東の果てで力強く生きる…
それは
全ての都道府県に散らばってしまった
福島同郷の人々に
もう少し先へ歩いて行こうとする力を
与えてくれているようだ…

生きるという事…
それって一体何なんでしょうか…

花咲みなと…

多くのロシア漁船が出入りする花咲港には
カウンターパンチのような看板が立っている…

「ようこそ～！ウェルカム～！」と
出迎えムード満点盛々で始まっときながらも
数cm下には島を返せという耳の痛い内容…
それは根室の飴と鞭…

それでもルースキー達はメゲる事も無く
世界三大漁場と言われる千島の海々の幸々を
年間500隻もの船で運んで来る…

この水揚げには
オホーツク産の冠が付くのかニャ…
その海域の魚は本当に本当に旨いのだと
漁師さんに演説された…

　あ～オホーツク！　 あ～オホーツク！