二人の男(弐)…

「私はいつも先を見つめる未来志向…」
「過去に捕らわれてたら前に進めない…」
力強くそう言い放つ男の職業を聞いてみると
驚く事に骨董屋だった…

ちょっとアンタ！
いつも古びた物を嬉しそうな顔をしながら
磨き倒してるやないか～い！


この物語はフィクション大魔王であり
ハクション大魔王とは付き合い御座いません…

二人の男(壱)…

大学時代に雑学を専攻していた男は
望んでいた教授の夢こそ叶わなかったが
毎晩通う大学ではその博識を称えられ
常連達からセンセーと呼ばれている…

そんなこんなの今夜は一体
どんな雑学講義があるのだろう…


この物語はフィクションであり
実際の人物・団体等には
一切興味が御座いませんです…

刑務所作業製品…

受刑者さん達の手により製作されている
刑務作業品は
申し分の無い出来映えでありながらも
お求めやすいお値段にて販売されている…

それだけに
隠れた人気が最近ではとても隠れきれず
この日の午後も
多くの家具に売約済の札が貼られていた…

注目すべきは多けれど
羨ましきはその名も轟く道内網走刑務所…
大鉢小鉢や大皿小皿に茶碗や土鍋等など
焼物の製品が様々色々生産され
趣味で陶芸なんぞと夢見ておりました
僕にとっては
それが少々楽しそうに見えたりする訳で…

兎にも角にも刑務所という場所は
犯罪者を閉じ込める暗い側面だけでは無く
その人々が
社会復帰に必要な技能能力を身につける
大切な場所である事も
心のどこぞに挟んでおくなら花いちもんめ…

余談ながら貰った刑務品の厚いカタログは
千葉刑務所にて印刷されていた…