色んな種類の薔薇(バラ)がさいています。梅雨時に豪華さを味わわせてくれます。薔薇には一つずつ名前があり、何かドラマさえ感じます。
こよなく薔薇に情熱を傾けたのが、ナポレオンの妃だったジョゼフィーヌであります。薔薇を愛でたジョゼフィーヌは、マルメゾン城の庭で世界中から薔薇を集め品種を改良し、育てたそうです。今、世界中に数々の薔薇があるのは、この妃の薔薇への深い思いがあったからといえましょう。
ナポレオンと離婚したジョゼフィーヌの生きる力になったのが薔薇の美しさとの出会いであったのでしょうか。信じられるものをそこに求めたようにも思えるのです。
ちなみに日本でも京成バラ園が生み出した新種の薔薇が、昨年ローマバラ国際コンクールで金賞を受賞と知りました。どんな薔薇かぜひ見たいと思っています。
我が家も薔薇が咲きました。中でも薔薇の「紅」(くれない)は丈夫で花もちがいい花です。梅雨にぬれながらも、たくましく紅色に咲いています。
年齢を重ねるにつれ、鋭い刃に刺されるような寂しい時間がどこかに潜んでいるように思えるときがあります。しかし、美しく咲いた薔薇を見ていると生きるための甘い雫をすすらせてもらった思いに駆られます。