日本の病床数が減ってきていると心配してる方がいます。
それでも欧米諸国と比較しても人口あたりの病床数はまだまだ多いそうですよ。
ただ、日本の医療が患者の延命のために力を注ぎますから、寝たきりになったまま病院にいる時間がどーしても長くなってしまうという事があります。
札幌で新型コロナで亡くなった方も、寝たきりの老人が全体の45%でしたしね。
最近の大阪で44人亡くなったのも、ほとんどが70歳代から90歳代の方だそうですから、札幌と似たようなケースではないかと思います。
それは新型コロナに限ったことではなくて、最後の命の灯が季節性の風邪で消えてしまうということは毎年たくさんあるわけですよ。
そこまでなんとか一日でも長く生きていてほしいという家族の願いもありますし。
僕は寝たきりのまま延命治療は受けたくないですが、家族の誰かが寝たきりになったらという事を考えると、やっぱり思いは複雑になるでしょうね。
死生観の話については『コロナ論』にも書かれてましたが。
自分が寝たきり老人になって、病床が足りないという事態になったときに、自分よりもまだまだ先の長い若い人や、助かる命に病床を譲りたいと思っても、自分の意思も伝えられないんじゃどーしようもないでしょ。
家族と普段からそういう話をしておく事が大事なんでしょうね。
新型コロナに関しては特に、過剰な対応が病床を逼迫させているという問題はあると思いますよ。
大阪で亡くなった44人の中に、子供は一人もいないという事から考えても、日本では新型コロナウイルスが指定感染症2類のままでいいのかという事もあります。
僕は指定感染症5類に下げたほうがいいと思っています。