僕にとっての皇室というのは、親しみがありながら、とても遠いところにある。
男系男子派にとっては、僕が思う親しみというのが邪魔に感じてるのではないだろうか。
それほど皇室に持つ強いイメージがあるという事だろう。
その究極の形がY染色体だろう。
おそらく男系男子派の頭の中では、Y染色体が神々しい光を放っているのではないか?
そこには親しみという思いは入りようがない。
しかし人が親しみを持つ事は止めようがないし、遠い空の星を見る時でさえ、人は様々な思いを巡らさずにはいられない。
そういう自然に湧いてくる思いを殺して、皇室を遠ざけてしまうのは、とても残念なことに思えてしまう。
皇室への親しみは、馴れ馴れしいとか、バカにしてるというふうに、男系男子派には思われるのかもしれない。
特に僕の場合は、皇室の歴史をきちんと勉強したわけでない。
しかし、Y染色体が男系男子派の口から出て来た時は「なんて無礼な奴らなんだ?」と思わずにはいられなかった。
「遠い存在」と「Y染色体」というイメージが、僕の中では全く合わない。
男系男子派も人だ。
おそらくは心に湧いてくる親しみを払いのけるために、編み出したものなのではないか?
煩悩と格闘する修行僧みたいなものだろうか。
ならば独りでやっていてほしいと思う。
Y染色体にこだわることは、皇室への敬愛ではないだろう。
親しみも敬愛のひとつと考えるのが自然ではなかろうか。