作り手にはイメージがあってさ。
そのイメージに近づくために、考えたり描き直したりしてるわけだ。
でもそのイメージよりもさらに面白い事を思いついてしまう事もある。
その場合は前のイメージを捨てなきゃならないよな。
時間の制約があるから、使えるところは使ってより良くなればいい。
しかし、やっぱり全部直さなければならないところも出てきてしまう。
時間はどうする。
そういう時って不思議なんだけど、直す時間がもらえるんだよね。
まあ、もらえるというか、そういう事故への備えがあるものなんだよ。
締め切り過ぎても作ってるという事もないわけじゃないけどね。
一つのシーンで7つぐらいアイデアが浮かぶ人もいてさ。
よくそんなに浮かぶものだと思ったよ。
そういう人はその中から最適なものを選び出すまでに時間がかかるそうでね。
その選び出すスピードが速い人が天才と言われてるみたいよ。
それは演出家さんの話しなんだけどさ。
絵描きはどうなんだろうなぁ。
僕などは描きたいものだけ描いていたいだけなんだよな。
しかも描きたいものがそんなに沢山あるとも思えない。
そういうのもいるんです。