棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

桐の木

2012-06-04 08:22:51 | 山郷の暮し
花畑に桐がヒヨロヒヨロと伸び、5年もしたら直径30cmほどになった。
昔は「女の子が生まれたら嫁入りに備え桐を植えた」というのもうなずける成長の早さだ。
とはいってもいよいよ邪魔になったので、昨年の秋口に切り倒した。
ところが、切り株からは次々と立派な芽が伸びだし、いたってゲンキだ。切り株ばかりではなく、倒したままの幹からも芽が伸び、花を咲かせた。

切ても切っても限がないことは、ずっと以前に切り倒した桐の木でわかっていた。
この桐の木はまことに燃えにくく、生木にいたっては、ストーブに入れると火がともってしまう。
高級な桐たんすなどは、材質の美しさや軽さばかりでなく、燃えにくいのである。
金庫などに入れる桐の小箱もそのような理由もあるのかもしれない。
一見 ポヤポヤと燃えそうな木材だが、不思議である。


ryusun

つぶやき

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子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本