棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

野沢温泉の道祖神祭り

2010-01-21 09:09:13 | 山郷の暮し
4社殿 火付けの攻防戦
昨日は汗ばむ春の陽気。我が家の陽だまりでは15度もありました。
今朝は重い鉛色の空ですが暖かで、肩もこらずに済みますが冬型に戻ってしまうとか・・・。アッタカイのはいいですねー。

空中に浮かぶ船とも思えた社殿は、逆台形で最大幅10数メートルあるという。
上部の広さは畳み40畳ほどだが、松明の束がうず高く積み上げられ、下にいる一杯気分の火付け役に投げ渡される。
火をつけられてなるものかと、すざましい攻防戦が目の前で繰り広げられ、コリャモーー祭りでなかったら酒飲み喧嘩そのものだ。
松明は5ミリほどの麻の茎で、中国から輸入をしているそうだ。
茎や火がやわらかく、叩き合っても危険が少ないということだ。
たぶん、昔は麻の栽培が盛んなところではなかったか。
喧嘩騒ぎの罵声の中「命あるなら 来年モーーー」と、ゆっくりとした哀調あるメロディーを若者たちが歌う。喧騒などとまったく無関係な詩が絶えず流れ、その対比がなんとも心に焼きつくものでした。
そして、絶えず降るデッカイ雪。
少少あきてきたころ、一郭から火柱が立ち上ると、いやがうえにもクライマックスに突入していった。

写真はいずれもパンフレットからです。雪が降っていませんね。

3-野沢温泉道祖神祭り

2010-01-20 08:57:23 | 山郷の暮し
今日は暖かそうですね。
日差しも強く、我が家のボウフラ発生器(貯水槽)の、厚みが5センチもあった硬い氷が溶け出しています。
火祭りの話は、印象に残った社殿について書きます。
一面真っ白な広場は、野球場ほどはないが、ホームベースにあたるところに高い杉の大木があり其の脇に燃やされる「社殿」ある。
わたしは観た瞬間インドの創世記神話である「この世界は亀の背中にのっている」と言うことや、東南アジアにある「大地は舟に乗っている・・・」など。一連の創世記が思い浮かんだ。
二日間で空中ステージのごとき、仮想大地を組み立てるという。
五本の神木が立つ様は、神々の降臨の処とかんじた。
伝統に培わされた、なんとも不思議な形は美しい。
ひさしから何本もの縄がたれさがり、それにぶら下がるようにしている高校生くらいの若者たちが、酒を飲みながらたえず唄っている。
「命あるなら来年も また来年も・・・」
後の歌詞はよくわからなかったが、なんとも心残るものだった。
ワォーーと観ている者に、升瓶が口につっこまれる。
べた雪とこぼれた酒がしみ込んできた。
あっちこっちで火柱が上がり、罵声が飛んでいるが、一向に社殿に点火されそうもない。
すっかり暗くなった。提灯を手にした世話役さんに聞きましたら「いやーーまだまだだ。あと2時間はかかる」
雪はザンザンと降り続け「ことシャー多いわー」
寄った若者がTV クルーに食って掛かり、カメラマンを殴ってしまった。ひともんちゃくあり、TVクルーは一同きりあげてしまった。
火元と火付けの攻防戦がみものだが、度を越した騒ぎに世話役曰く「昔はこんなことはなかったのだが・・・」
 
ご神木に神棚が見える        たれさがった縄や注連縄

2-野沢温泉-火祭り

2010-01-19 10:16:38 | 山郷の暮し
「野沢温泉村道祖神祭り」の詳細はネットをごらんいただくのが一番。
かくいう私もまったく予備知識がなかったので、アレハどんな意味だったのかと
確認のために開いた。
大雪で交通渋滞を心配したがそれほどでもなく、すんなりと顔見知りの民宿に入る。「風呂でも行くカーー。其の前に、チョット一杯」と軽くひっかけていればたちまち夕刻。
「明るいうちに下見をしとく」とカメラマンの兄貴の言葉に、ホンジャーマーとグラスを置く。
宿の真向かいに「初灯篭」といわれる、高さ9mの面白い造形物が、さんさんと降る雪のなかに立っている。
其の根元に「奉納--ご自由にお飲みください」全員文句なしに祝う。
昨年男子が生まれた方が、家族親戚・町内・同級生などと伝統にのっとって作るのだ。これはかなりのお金がかかるであろう。今年は2台奉納されていた。
これが解体され、市内を松明と共に行進し、祭りの会場へとむかう。
見学者も団子になって雪道を行けば、あちこちから振舞い酒。
振る舞い酒 振舞われるままに 二日酔い  オソマツ

TV 画面では、数万人にもなる観光客がありそうだが、それほどでもなかった。
驚いたのは外国人が多く、ひときはオーストラリヤ人だった。
其のはしゃぎようもハンパじゃーなかった。
松本で知り合いのペンション・オーナーのオーストラリヤ人が客を案内していた。そのほか、おきれいな中国のお嬢さんたちもイーーーパイ。
ところどころに設けられた男女の道祖神様・・丸太に描いた素朴な顔がいい。ぶ男・ブス女神らしい
温泉街を練り歩きながら、会場に向かう灯篭・・振る舞い酒イッパイ
灯篭は高さ9mもあり全体像は撮れなかった

一面真っ白--野沢温泉豪雪地帯

2010-01-18 11:58:40 | 山郷の暮し
今日の日差しの強さは、ようやく温かみを感じる。連日サブーーイ日でした。
野沢温泉は、五月の連休に春スキーを楽しみに出かけてはいたが、この時期ははじめて。
高速道路で行けば2時間以内、ともはや遠いところではなくなったのだが、わざわこの時期にスキーにいかなくともいいし、一夜の降雪で車が埋ってしまった、などの話はきいていた。
「火祭り」見学で寒さ対策は十二分にしていったが、寒さよりもたえまなく降り続く雪はべた雪。たちまち雪だるまになってしまう上に、ベトーーとしみてくる。
雨具のような完全防水でないとダメであった。
デジタルカメラは湿気は厳禁。レンズは曇ってしまうし、ふところに隠しながらの撮影もいつしか雪がついている。
カメラマンの兄の話ですと、高級機ほど湿気に弱い。雨中の撮影で2台ほどダメにしているとのこと、ご注意ください。
「バカチョンはちゃんと撮れているもんなーー」
と、解像度はともかくバカチョンや携帯は文句なしに撮れているのです。
話をもどしましょう。
屋根には2m近く積もった雪が、ドデカイ饅頭のごとく重なっている。すべて真っ白。ただただマッチロ。
足元はグチャグチャであまり歩く気もおきない。
酒の飲みすぎもあったが、風呂好きのわたくしが一箇所も行かずにかえってきた。
火祭りの話・・・お後に致しましょう。

阪神淡路震災15周年

2010-01-17 09:28:25 | 山郷の暮し
今朝は久しぶりに拝む紺空です。
どこまでも透明な光にみちていますが、早朝の温度はマイナス8度。ビジッ!!とした冷気は、まるで朝日の光のごとく鋭い。
TVのスイッチをいれれば「阪神淡路地震15周年」。そうだった、もーー15年もたっていたのだ。
たちまち、当時のニュース画面をおもいだす。
いきなり長いブロック塀が倒れているように見えた映像が、実は高速道路の崩壊だとわかるまで間があった。
思いがけない光景が、次々とうつしだされたのだった。
被災者の其れからの辛苦は今もつづいていると聞きます。
ずーーと後日ですが、震災にあわれた方の話を聞くことが出来ました。
頭上の大型YVがベットを飛び越えてすっ飛んでいた、といいます。
私はささやかな寄付だけで終わってしまいましたが、実は終わっていなかったことを改めてしらされました。
今日は見学に行った「野沢温泉の火祭り」について投稿する予定でしたが後日に・・。血が沸き立ち、面白かったです。

小正月-陰暦の祭事日

2010-01-15 09:06:18 | 山郷の暮し
今朝はマイナス7度。体が慣れてきたの以前ほどウヒャーーということもない。
今日は陰暦の小正月。春に向かって、厄病神や福の神・田の神など、様々な農事祭が行われていました。
すばらしい伝統行事が集中するなかで、いまでも各地に残っているのが、正月飾りを燃やす「どんどやき」。松本地方では三九郎(サンクロウ)といい、田圃や川辺などに円錐形に正月飾りを組上げ燃やします。
道祖神などと結びついた大切な正月行事だったのです。
詳しくは私のHP-りゅうさんわーるど・三九郎の部をごらんいただければ幸いです。
正月飾りを燃やすのに、全国的に有名なのが野沢村の火祭り
わたしはTVでしか、勇壮な祭りを観たことはありませんでしたが、今日 仲間と一泊をした見学に行きます。
久しぶりにヒマラヤで着た、防寒服一式をひっぱりだしました。もちろんウイスキーは必需品です。
現地は連日、物凄い豪雪のようですが・・・。

鹿猟

2010-01-14 10:19:38 | 山郷の暮し
鉛色の空に白光色のボールが浮かんでいます。
といっても決してあやしいものではなく、お天道様がぼんやりと寒空にみえます。
今日も寒そうですね。
先日までは展示会などの記事で、お美しかった映像でしたが、賢犬サクラが登場すると、とたんにギョッとしたものになります。
今朝も、朝一から裏山で人の声がする。サクラがしきりとほえたてますので行ってみれば、猟友会がしかけたワナに大きな雄鹿がかかり、引っ張りだしています。
見知った人で、時々鹿肉やイノシシ肉などをいただきます。
今日は、なんとうら若きお嬢さんがお手伝いをしていました。
「朝一におじさんから手伝ってくれていわれちゃって。もーー眠いんだけど・・・。この犬はすごーーいですね。ちっともこわがらない」
「ワタシデスカ。お父さんが猟をしているから平気です。今日は仕事ですから、わたしが呼び出されました」
と、なんとも元気のいいお嬢さんでした。
其のうちしか肉が届くかもしれません。

雪空

2010-01-13 09:50:18 | 山郷の暮し
今日も鉛色の空。谷はうっすらと積もった雪で覆われ、心浮き立つ色彩は無い。
薪ストーブをガンガンたきたいところだが、少少面倒になり、お手軽なファンヒーターをつける。
と、しごく当たり前の家庭風景なのですが、ものたりない。
お天道様のお顔を観ると、ヨシッ、薪でもわってガンガン燃やそうという元気がわいてくる。
やることはいっぱいあるが、背中丸めているばかり・・・。

自給自足-賢犬サクラ

2010-01-12 11:36:28 | 山郷の暮し
松本市美術館での展示会は盛大に終了しました。
先ほどまで出品作品をアトリエに入れ込んでいました。さーこれから整理がたいへんです。
会期中、賢犬サクラは自由行動でしたが、やはりさみしかったのか、作品入れ込みのあとを着いてまわっていました。
餌はタップリやっておいたのですが、あまり食したふうでもないのでしたが、お腹はポンポン。
ご近所の仲間の餌をはいしゃくしていたのか・・。まーそれもあったでしょうが、草むらにイノシシの子どもを捕らえていました。
猫のチビクマは、まだごしょうばんにあずかっていないようですが、自給自足でご立派。
ただし、カイセンがうつる心配がありますが・・・。

展示会-インド舞踊公演

2010-01-11 09:03:14 | 山郷の暮し
連日サブーイ日が続きイヤになっちまう。といっても、外気にさらされているわけでもないのですが、ポカポカな展示会場というわけでもありません。
そんな日々の中で、昨日の会場は本当に暖かかった。
南インド舞踊を観るために、予想の50人をはるかに超えた人たちの熱気はすごかった。
本来は展示室での音楽などはあまりできないが、美術館の協力もあり、すばらしい空間ができました。
踊ってくれた池田未央さんはこの公演のあと、ふたたびインドに勉強にいくとか。
ありがとう。
 


ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本