木・うんちく

木材と人間の関わりを考えて思うままに・・・

130. 白いカラス(いかに事実を元に真実をねじ曲げるかが、担当者の腕の見せ所)

2017-03-31 16:45:04 | ウッドデッキ


何年か前に、大手の電鉄会社の系列のホテルで、
産地偽装と言うほどではない、食品の表示問題があり、
それを黙って訂正すれば問題はなかったのに、
正直に記者会見まで開いて説明したそのホテルと電鉄会社に対して、
マスコミの攻撃が激しく、とうとう社長が退陣に追い込まれたことがありました。

某ニュースキャスターも「これでは、今後正直に報告する会社がなくなってしまう。」
と言っていましたが、関係者からこの時の話を聞いたことがあります。

「経済部の記者は、こちらの言うことを理解して記事にしてくれるが、
社会部の記者は最初から自分のシナリオを作っていて、
それに合わせた答弁を引き出そうとする。
もし期待した答弁でない時は、同じ質問を色んな角度から形を変えて質問し、
無理やり自分の筋書きに合わせた記事にしてしまう」

・・・・まあ、これだけで言うと新聞記者としてよくあるパターンかと思いますが、
最近の首相とマスコミや野党とのやりとりをみていると同様のパターンではないかと思います。

野党: 首相。カラスは白いと言うことをお認めになりますか
首相: 私が知る限りカラスは黒いです。
野党: それは個人的な見解ではないですか、白いカラスが存在することは中国も認めています。
首相: 私や政府は白いカラスは見たことがないと事実を申し上げているわけで、他国は他国の言い分があるでしょう。
野党: それでは白いカラスもいると言うことは、お認めになるのですね。
首相: 認めているわけではありません。知らないと申し上げているだけです。
野党: それでは可能性としては、白いカラスがいることはお認めにはなりますね。
首相: 可能性と言うことであればあるでしょうね。

★★翌日の新聞の見出しはこうなります★★
「首相、カラスは白いと言明」

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129. 看板を作る

2017-03-31 09:29:23 | ウッドデッキ


弊社は木製の看板もよく作ります。
ゴルフ場だったり、飲食店だったり、遊歩道の入り口だったり、
それなりに木製であることが好ましい場合です。

今回のご依頼は、弊社が組合員である「大阪木材工場団地」と言う
日本中の工場団地の中でもっとも良い運営がされている
と言うことで定評のある団地の屋外設置看板です。

もともとの看板も弊社が30年以上前に作ったのですが、
腐ってきたので、取り換えることになりました。
当然、今回も30年以上の耐久性が要求されます。

と言うことで、担当者がデザインを考えて

ある日、工場の中で担当者がおかしげなものを作りだしました。
材料の出入りや、デザイン的なことを伝えるのが難しいので・・・
と自分で作っています。
その素材にステンレスの文字を取り付ける時は、
木工技術ナンバー1の工場の家具職人が手伝い始めました

翌日、早朝に看板を設置しているのを出勤途中で見つけました。
完成写真と詳しい内容は下記の担当者ブログをご覧下さい。

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128. イタウバ(ウッドデッキ部材販売)

2017-03-03 19:43:45 | ウッドデッキ

弊社はこれまで一般の方がウッドデッキをご希望の場合、
キットにしたタイプの販売のみで、
材料だけでの販売はプロの業者様にしかしていませんでした。

価格的には材料のみを購入される方が安くつきますし、こちらも手間がかかりませんので、
本来であれば、やりたいところですが、
これまで、あえてしていなかった理由は、
一般の方が部材を購入されて、自分でデッキを作ろうとすると、
多くの場合、失敗されるであろうことが予想されたからです。

例えば、最も耐久性のあるウリン材の場合、
キットデッキであれば、2枚のパネルにして、
周りから圧力を加えて、
曲がりを補正したまっすぐなものにして、
キット化した商品として出荷していますので、一般の方でも施工はできますが、
部材だけで販売すると、曲がりや反りの補正は、お客様が現場でしなければならなくなり、
現実的には、かなり難しいことが予想されたからです。

でも段々、一般の方の技量がアップしてきているのも事実ですし、
ある程度のことをこちらでサポートすれば、
お客様が部材で購入されても、何とかできるのではないか。・・・

と言うことで、この春から、一般の方にもプロ業者に販売しているのと同様の「部材販売」をすることになり、
その前に、会社の近くにお住まいのお客様に試験販売をさせて頂くことになりました。

但し、ハードウッドでもウリンやアマゾンジャラであれば、
一般の方では、手に負えないことが予想されましたので、
南米産の「イタウバ」と言う、
ハードウッドの中では比較的柔らかくて加工しやすいい材を選び、
(それでも日本の樫の木ぐらいの重さと硬さはあります)
すべてのカットは、こちらでお客様の指定のとおりにカットする等のサポートをして販売しました。

お客様から、完成しましたと言うご連絡を頂き、先週、見学をさせて頂きました。

・・・・一口で言うと、プロ並みと言うかプロ以上の出来上がりでした。

日本はアメリカやカナダと比べるとDIYについては遅れていますが、
エクステリアのデッキについては、一般の方もプロ並みの技量になったと言うか、
アメリカ・カナダに追いついたと言うのが実感でした。

この春からイタウバ部材販売として正式販売します。
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127. 思い出の製作物(ペーロン)

2017-03-02 17:48:46 | ウッドデッキ


ボーイスカウトのリーダーをしていた時、
高校生のボーイスカウトを対象にしたペーロン大会と言うのが開催されました。

参加条件は
・ボーイスカウトの高校生が手作りの船で3人乗りで参加すること
(大人の手助けはOKですが、あくまで主体は高校生スカウトです)
・長さは最大4.5m以内であること
以上です。

さて、大会の4ヶ月前に参加を決めて、プロジェクトのまとめ役の高専に行っているスカウトが図面をもってきました。
CADで書かれたそれは確かに、スマートな高速艇でしたが、三次元の曲線まであり、とても素人が日曜大工でできるとは思えない。
それで私は、「この設計はすばらしいが、とてもお前たちの手に負えるものではないぞ。」

ところが彼は粘りました。「お願いします。作らせて下さい。」

まあ、失敗すると言うのも良い経験になるからと思って、材料を段取りしてやりました。

そして毎週日曜日に皆で、我が社にやってきて製作にかかりましたが、
案の定、あちこちで問題に突き当たります。
しかし、そのたびに皆でアイデアを出し合い、とうとう完成にこぎつけました。

・・・・で、大会当日。

予選はぶっちぎりの1位。よほどのことがないかぎり優勝のはずでしたが、
決勝戦でスタート直後に別の参加艇とぶつかり、スタートラインを超えた時は、すでに他艇と30mも離されていました。

しかし、なんとか追いつき3位でゴール。
主催者から創意工夫を評価して「技術賞」を頂きました。

彼がこの設計でやりたいと言ってきた時に、大人の考えで却下しなくて良かった。
・・・と心から思いました。

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