木・うんちく

木材と人間の関わりを考えて思うままに・・・

76. 目隠しフェンスの作り方とコスト:地面に基礎を作る編

2014-08-29 13:27:33 | ウッドデッキ


新築でない場合に目隠しフェンスを作ろうとすると基礎を自分で作るしかありません。
基礎工事は一般の方があまりされない日曜大工ですが、
費用的には、ブロックを積む場合に比べると、安くつきます。
★地面からの高さが1.8mのフェンスを作る場合の費用は次のとおりです。
①ウリン柱 2250mm×45mm×70mm  4本×4000円:¥16,000
②横板杉3950mm×15mm×120mm   13枚×1760円:¥22,880
③ビスステンコート 4.2×45mm   50本入り3袋×270円:¥810
合計:39,690円

これに基礎のためのコンクリートを作る材料代金が2200円あれば、作ることができます。
(基礎ブロックを使わずに穴を掘って、コンクリートを流し込むと言う単純な方法で作ります)
基礎の内訳
 ・セメント25kg 1袋×400円:¥400
 ・砂25kg 3袋×300円:¥900
 ・バラス25kg×300円:¥900
 合計¥2,200

価格についてはこちらの目隠しフェンスのサイトをご覧ください。

■目隠しフェンスは基礎工事さえマスターすれば色々とデザインを楽しめるDIYです。
施工例は下記をご覧ください。
http://wooddeckblog.blog44.fc2.com/blog-category-6.html

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75. 目隠しフェンスの作り方とコスト:コンクリートブロック編

2014-08-29 08:52:51 | ウッドデッキ



最近、隣地との間や道路からの目隠しを目的としたフェンスを設置されることが多くなりました。
この場合は特に木が使われることが多いのですが、
理由は出来上がりの雰囲気が良いことと、
基礎さえできていれば、意外とコストが安く、
製作も簡単でにできるからです。

例えば、新築時に造園屋さんにブロックを2段つんでもらって、
その後はに自分でしますと言う場合はこんな費用です。
★高さ1.8mの目隠しフェンスを作る場合(ブロックの高さ400mm+フェンスの高さ1400mm)
①ウリン柱 1750mm×45mm×70mm   4本×3000円:¥12,000
②横板杉 3950mm×15mm×120mm   10枚×1760円:¥17,600
③ビスステンコート 4.2×45mm   50本入り2袋×270円:¥540
合計:30,140円

詳しくは、目隠しフェンスのサイトをご覧ください。
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74. 戦艦とデッキ材

2014-08-28 15:28:50 | ウッドデッキ

これは、ハワイで記念館として一般公開されている現存する世界最大の戦艦ミズーリです。

日本人にとっては太平洋戦争の降伏文書の署名された戦艦として有名です。

さてこの戦艦には木製のデッキが敷かれています。(元々デッキは船の甲板と言う意味ですので木製ですが)。

敷いてある木材はチーク材。

腐りにくくて、そこそこ硬くて強度があり、
船舶用材としてはベストの木材と言われています。

ミズーリのようにガチガチの戦闘艦に木製のデッキが敷かれている理由は、
水兵の心を和ませるため・・・
ではありません。

一応、ガイドの説明としては,
鉄のままだったら中で居住している水兵が暑くてたまらんから

と言う説明をされていましたが、

それではもっと居住性の悪い小さい駆逐艦は
木製のデッキが敷かれているのかと言うとそんなことはありません。

駆逐艦の場合は鉄のままです。

鉄のままだと熱くなるのは事実ですが、
戦艦ぐらいの大きさなると鉄が伸びてあちこちにひずみがくると言うのが真相のようです。

それでは戦艦大和はどうだったのかと言うと、
大和の甲板は台湾桧のデッキ材を敷いていました。

船舶用材として最も優れているチーク材を使わなかった理由は、
イギリス領だったビルマからの輸入がしにくいので
(当時イギリスはドイツと戦争中でした)、
融通のきく日本領の台湾の桧にしたのではないかと思います。
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73. カナダ人と住宅論争その⑭:住宅コスト編その4最終編

2014-08-24 18:23:37 | ウッドデッキ
💛それだけではないよ、
日本の現場見たら石膏ボードを何種類も使っているじゃないか。
しかもゴミとして端切れが一杯出ているじゃないか。

■カナダは出ないのか。

💛現場で使う石膏ボードは1種類だけ、サイズも1サイズのみだ。
だからロスも出ないからゴミもない。
確かにカナダの現場も場所によって石膏ボードを使い分ければ材料コストも下がるけれど、
最も良いものに統一して使う方が全体の効率が良いじゃないか。
それに多少割れていたりかけていても、全部使うからロスがない。

■それでは品質が保てない。

💛違うなぁ。現場の石膏ボードを貼っている時は確かにつぎはぎだったり、
端が欠けていたりするが、テーピング作業やパテ作業が綺麗に上がるから、
仕上がりは日本よりはるかに綺麗と思うよ。
日本の室内の仕上げだったら、とてもペンキで仕上げるようなフラットな仕上がりではないだろう。
あれではクロスを貼ってごまかすしかないな。

■確かに、そのとおりだ。

💛分かったかい。石膏ボードはカナダの方が日本よりも材質も良くて、
仕上がりも綺麗で、しかも貼るスピードは日本の3倍以上じゃないかな。
石膏ボードを日本のよりも良いものを使うから材料費が高くなるが、
作業効率が3倍あれば、圧倒的にコストは安いんだよ。

■理解したよ。・・・では日本の住宅をカナダ並みのコストにするにはどうすれば良いと思うかね。

💛単純だよ。100年の耐久の家を今の半分のコストで作ろうとさえ思えば簡単にできる。
但し一人がそうやっても無理で、業界全体がそう思わないといけないがね。

■なぜそれが今までできないんだろう。

💛最も大きい理由は外国との競争がなかったからだろうね。
だから仕様の統一もしなかったんじゃないかな。
それにそんな合理化したら、大手のハウスメーカーは生き残れないから、協力はしないだろうね。

■と言うことは日本の住宅は絶望的と言うことじゃないか。

💛そんなことはない。
遅れていると言うことは、新しい考えで参入できる余地が充分あると言うことだ。
何度も言うが住宅は「モノづくり」じゃないんだ。システムなんだ。
大きなメーカーが量産で作る商品ではなく、地場産業なんだよ。
住宅以外の商品の場合、大手5社の生産量を合計するとだいたいシェアの90%以上になるが。
日本の大手住宅メーカー5社の生産量を合計してもわずかなシェアにしかならない。
だからこれほど新規参入がしやすくて、改良のできる余地がある産業なんてないんだよ。

■言われてみれば確かにそうだな。

💛おまけに、それがちゃんと実践できている国が、目の前にあるじゃないか。
「できる」と言うことが分かった時点で、開発の50%は達成しているんだよ。だから簡単なはずだろう。

…論争は日本側の敗北で終わりました。
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72. カナダ人と住宅論争その⑬:住宅コスト編その3

2014-08-23 08:51:27 | ウッドデッキ

💛やはり君達は効率がコストと言うことが分からないようだな。
日本人の製造メーカーはこの意味を完全に理解しているのに、
住宅メーカーは全く理解していないと思うよ。
日本の住宅を見ていると、なにもかもこの効率が悪いからコストが高いんだ。

■なにもかもって言うけど、具体的に説明してくれ。

💛まず最初の設計からおかしい。
日本の場合はなにもかも別注じゃないか。
カナダで家を建てたいと思う人はまず、本屋に行って「住宅プラン」の本を購入するんだ。

■日本でもしているよ。

💛日本のとは違うよ。
日本のは特定のハウスメーカーの綺麗な完成写真があるプラン集だろう。
あんなものプランが少なすぎるよ。あれの千倍以上なくっちゃね。

■そんなにたくさんのプラン集を作るとすごい費用がかかるじゃないか。

💛それは特定のメーカー仕様だからだろう。
カナダ・アメリカは全部のマーケットで基本仕様は同じなんだ。

■分かった。それではそのプラン集で選ぶとどうなるんだ。

💛プラン集の後ろに注文書がついているだろう。
これで気に入った住宅の書類を注文するんだよ。

■そうするとどうなる。

💛すると住宅の図面から各種の配管図から配線図。
さらに材料の数量明細まで全部もらえる。
勿論有料だが、ともかく工務店は何もしなくて良いと言うわけだ。
その材料明細は材木屋に渡して見積もりをさせ、
配線図を電気屋に渡して見積もりさせ、
全部を集めて、それのコストに25%管理費をプラスして施主に見積もりする。
発注する側も請ける側も数量のごまかしも間違いもないから楽だろう。

■それであれば、社内に設計士もデザイナーも必要がないな。

💛そうだな、だからカナダでは経験を積んだ現場監督が一人で住宅の請負をしている。

■そりゃあコストが安いはずだ。
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