木・うんちく

木材と人間の関わりを考えて思うままに・・・

273.イギリス王室御用達の中古足場板と中古巾木の使い方

2024-10-24 10:53:40 | ウッドデッキ
先週、社員旅行でイギリスに行ってきました。
弊社で社員旅行で海外に行くのは14回目ですが、
いつも、海外ではどのように木材が使われているかを調べることにしています。
・・でロンドン観光の定番。バッキンガム宮殿。
すると入口の端の方に工事途中の目隠しに板を貼っています。
貼っているのは中古足場板


もしこれが日本であれば皇居の工事中に中古足場板を目隠しに使ったりすると、
とんでもないお叱りを受けるところですが、
イギリスの場合は「古いことは良いことだ。」と言う感覚がありますので、
中古足場板を貼る方ことはコスト面からも、見た目からもベターと考えられた結果だと思います。



これはヒースロー空港。
出発ロビーのレストランの入り口ですが、
このような近代的な空間には中古の巾木を貼ると、良い雰囲気の空間になります。
日本の空港ではお目にかかれない使い方です。



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272. ハードウッド精密キャンバーを作る

2024-10-11 13:55:36 | ウッドデッキ

弊社ではゼネコンさんからの注文で各種の土木用キャンバーを製作しています。
土木用であれば寸法精度は粗くても良いので針葉樹の節ありの未乾燥材で製作するのですが、
ある日、近所の金属加工の会社から依頼がきました。
「機械の中に金属部品と勘合させて使うので、ともかく硬い木で、精密な寸法のキャンバーを作って欲しい」。
未乾燥の針葉樹ではとてもこの条件には対応ができませんので、
加工方法を変えて製作したのがハードウッドでキャンバーを製作した最初でした。
すると、別の金属加工の会社が「勾配の緩い精密な小型のキャンバーを硬い木で作って欲しい。」
と言う依頼がきて作ったのがこれです。
その時に試行錯誤するために余分に作った残りをネットで販売すると、これはこれで注文がくるようになりました。
いまだに何に使われているか分かりませんが、ハードウッド精密キャンバーです。
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