木・うんちく

木材と人間の関わりを考えて思うままに・・・

151. レッドシダーラフサイディング

2017-09-30 08:38:02 | ウッドデッキ

これは事務所の応接の壁に貼っているレッドシダーのサイディングです。
アメリカやカナダではこのようにわざとラフの面を貼ることが多いのですが、
日本でこのラフ面を貼ると間違えて裏面を使ったと言われます。

しかしこの雰囲気はなかなか良いですし、
古くなって木が退色しても、古くなったようには見えません。
さらに押しピンを使ってもその跡が分からない。

個人的には一押しの壁材の使い方です。
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150. ランダムフェンス

2017-09-29 08:10:31 | ウッドデッキ

大阪の某テーマパークが作られた時、
その屋外木製施設の大多数を弊社が設計施工しました。
その時に使って、余った材料で事務所の受付の横に通路の目隠しフェンスとして使っています。
これをショールームに来られたお客様が見て「こんなラフな雰囲気のフェンスが欲しい。」とよく言われます。
しかしこの素材、意外と高い費用がかかっています。

理由は、このテーマパークの西部劇エリアを作った時に、アメリカ人のデザイナーからこう言われたからです。「ここは150年前のアメリカ人が西部で作った雰囲気で作ってくれ。」
そこで、ここはいい加減な材料で作ったように見せるために、
わざと曲げて製材して精度の粗い雰囲気にして、
その上で加圧防腐処理をして耐久性を高めています。

最近はエイジング処理したとかラフな雰囲気が好まれる傾向がありますので、
このようなフェンスが欲しいと言うお客様がいらっしゃるのですが、
綺麗できっちりしたフェンスよりも、倍以上に高くなってしまうのが難点です。
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149. 父から子供達に伝える日本の歴史その7:(日本はなぜ明治維新後、西欧列強に追いつけたか)

2017-09-28 09:31:54 | ウッドデッキ
日本がそれまでのちょんまげを結っていた封建制度の江戸時代から、明治維新を経て、
一世代の間に西欧列強と対等になったことは、当時の世界情勢からみるとありえないことで、
この理由はいろんな切り口から説明されることが多いが、お父さんが考える主要な理由は次の3つだ。

■日本人の民度の高さ
民度の中には二つの要素がある。一つは知的レベルの問題で、
当時の日本は文字の読み書きや計算できる人の比率が高く、
高度な教育をすぐに受け入れることができたことだ。
もう一つは、国民性と言うことかな。
国民の腐敗度合いが小さく、自分の欲得で国に損害を与えることを誰もしなかったことだ。
また日本には階級がなく、天皇陛下の前では皆が平等と言うことも高い民度を保つことができた理由だろう。

■指導者層の考え
当時は帝国時主義の時代で、アジアの国が西欧列強に主権を奪われている実態を見ているから、
油断すると日本もそうなると言う切実な危機感が日本の指導者層にあったことが大きいね。
さらに、外国との不平等条約を改正するには、国力の充実しかないことを政府の全員が理解していたからね。
しかし、現代になっても、この国力をミサイルと核爆弾で充実できると勘違いしている指導者もいるから、
指導者が間違えた考えを持つと、世界有数の知的水準の高い国民がいるにも関わらず、世界最貧国になってしまうと言うことだね。


■宗教や思想的な制約要因がなかったこと
今でも世界の国には、宗教や慣習の制約があって、社会体制を変革できない国が多い。
日本人は、根本的な考え方の中に宗教や思想にとらわれるものがなかったし、
お隣の韓国や中国のように、変な中華思想がなかったので、政府も国民も社会の変革を受け入れることができた。
ダーウィンが進化論で述べたように、強いから生き残れたのではなく、
変化することができたから生き残れたと言うのは国も同じだね。

どこの国でも、後進国から先進国になるためには、これら3つの要素が必要になってくる。
日本は幸いなことにこれらの要素を持っていたから、
あの時代に、アジアの中で日本だけが西欧列強に追いついたと言うことだね。

しかし民度が低くてもその国が独裁国家で、さらにその独裁者が正しい考えを持っていたら、
強引に政策をすすめ、その国を先進国の入り口までは持っていけるのも事実だし、
軍事を優先すれば強盛大国にはなれるが、本当の先進国になるのは難しいところがある。
結局、その国が先進国になれるかどうかは、その国の国民次第と言うことだ。
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148. 飛行機を作る

2017-09-25 09:54:01 | ウッドデッキ

弊社は本来、屋外用木製構築物の企画・製造をする会社です。
しかし変わったものを作ることが多いので、お客様が困った時には相談を受ける機会がよくあります。
・・で木材加工機械の展示会の時に、「何か木材加工と関係するもので、会場で目立つものを作ってくれ、」
と言う依頼を受けたことがありました。


ちょうど会社に大正時代に作られた飛行機の木製プロペラがあったので、
その木製プロペラの加工や展示を主題に、プロペラ以外は、こちらで想定した「飛行機」を作ることにしました。

予算があまりありませんから、完全なレプリカはとても無理ですので、
ドーバー海峡を初めて渡った下の写真のブレリオ式の飛行機に似せたものを作りました。
さすがに空冷星形エンジンなど日本にはありませんので、ここは木製で3気筒エンジンを作り、
ブレリオのエンジンは同じ3気筒でも形状が違いますが、この星形の方が綺麗なので、まあいいかと言うことで変更して、
尾翼のマークはブレリオはフランス人でしたが、分かりやすいての゛、ドイツのマークに変更して、
出来上がったものがこれです。実際に本物のエンジンをつけたら飛んでいく雰囲気でした。



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147. ペルーのベンチ

2017-09-23 09:34:32 | ウッドデッキ


これは会社に置いているベンチです。
ペルーの民家で実際に使われていたものです。
あちこち欠けたり、補修したりしていますが、推測するに100年以上は現地で実際に使っていたと思います。
芸術家の作品も良いですが、実際に使われていた実用品と言うか民芸品と言うのもなかなか味があります。
先代の社長がペルーで活動していた美術家から入手して、そのまま倉庫に眠っていたのを、
引っ張り出して、ショールームの入り口でお客様が休憩をできるように設置していますが、
時々、デッキよりもこちらの方が欲しいと言うお客様がいらっしゃいます。

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