ゆっくり行きましょう

好きなことじっくり楽しむシニア

Colleen Hoover「Reminders of Him」を読む

2025年03月12日 | 読書

アメリカの女性作家コリーン・フーヴァー(1979年 )の最新作「Reminders of Him」を読んでみた、洋書は以前は丸善で選んでいたが時間がかかるので最近はアマゾンでレビュー数の多いものから適当に選んでいる、彼女のこの本は297千レビュー数と驚異的な数字になっていた

彼女がアメリカのロマンス小説・ヤングアダルト小説家だとは後で知った、たまにはロマンス小説も良いでしょう、彼女は2023年にタイム誌によって世界で最も影響力のある100人の1人に選ばれた、海外で売れてる本を原書で読むのは語学の勉強になるし、日本以外の情報ソースを持つ意味もある

現職の米国副大統領のJ.D.Vanceの書いた「Hillbilly Eregy」も英語で読んだことがあり、彼が副大統領になった時はびっくりした 、日本のメディアは彼やトランプに関して偏った情報ばかり取り上げ、いろんな角度から検討し政策の真意を探ったり、読者に多様な見方を示し考える材料を与えることをせず批判ばかりが目立つ、それに感化されてる人も多いでしょうが、新聞のこのような報道は往々にして間違っていた、国際情勢や他国情勢を見抜く取材能力・分析能力のない新聞を読んでいる日本国民は不幸でしょう

この本「Reminders of Him」の英語のレベルは初級から中級程度でそんなにの難しくはなかった、わからない時は例によってKindleの辞書か翻訳機能を使えばたちどころに翻訳してくれるので意欲さえあれば誰でも読める、この本の日本語翻訳もすでに出版されているがKindleがあれば原書だけで大丈夫だと思う

さて、この小説だが(以後、若干のネタバレあり)

  • 全部で42章あり、各章はKennaかLedgerが一人称で交互に語る形式になっている
  • 悲劇的な過ちで5年間服役した後、Kenna Rowanは服役中に生まれた4歳の娘Diemが住む町に戻り再会することを望むが、娘の周りのすべての人は彼女を憎み、締め出す、そんな中で彼女への扉を完全に閉ざしていない唯一の人物が地元のバーのオーナーであり娘と数少ないつながりを持つLedgerであった、KennaとLedgerはバーで知り合い、会話が始まる、そしてLedgerが徐々にKennaの人生で重要な存在になりかけるがそれ以上進むと二人とも自分にとって大切な人全員の信頼を失う危険がある、どうしたら良いのか・・・

Kennaが5年前に犯した罪とは何なのかが一つの大きなポイントになるが、それは小説を読んでいてもなかなか出てこない、最後の方になってKennaが書いた亡きパートナー宛の手紙がその罪の状況を詳細に物語る、その内容を読んだ人たちは・・・

読んだ感想としては、ちょっとストーリーが冗長な感じがした、そしてKennaとLedgerが何であんなに簡単に認め合う仲になってしまったのか飛躍があると思った、そして恋人同士になるとけっこう簡単にsexをしてしまうのも何だかなーと思った、sex描写も露骨で、コンドームなどの用語が良く出てくるのは好きになれなかった、しかし、最後はやはり感動した、読了後再びKennaの書いた問題の日の状況を語る手紙を読み返し、自分もKennaの行動に納得したが、その中で問題が起こって夜中の道路に這い出てきて助けを求めたが何台もの車が通り過ぎたという説明が不自然だと思った

女性向きの小説ではないかと感じた