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映画「ANORA アノーラ」を観る

2025年03月09日 | 映画

映画「ANORA アノーラ」を観た、2024年製作、139分、アメリカ、監督ショーン・ベイカー、原題Anora

本年度アカデミー賞では6部門にノミネートされ、作品、監督、主演女優、脚本、編集の5部門を受賞した作品というので観てみようと思った、ただ、私はアカデミー賞受賞作と言っても好きになれない映画も少なくないのでそれほど期待せずに観た

ニューヨークでストリップダンサーをしながら暮らすアニーことアノーラ(マイキー・マディソン、1999、米)は、職場のクラブでロシア人の御曹司イヴァン(マーク・エイデルシュテイン、露)と出会い、彼がロシアに帰るまでの7日間、1万5000ドルの報酬で「契約彼女」になる。パーティにショッピングにと贅沢三昧の日々を過ごした2人は、休暇の締めくくりにラスベガスの教会で衝動的に結婚する。幸せ絶頂の2人だったが、ロシアにいるイヴァンの両親は、息子が娼婦と結婚したとの噂を聞いて猛反発し、結婚を阻止すべく屈強な男たちを2人のもとへ送り込んできてイヴァンを懸命に探すが・・・

鑑賞した感想などを書いてみたい

  • 最初の40分くらいは、金持ちバカ息子イヴァンが金を湯水のごとく使ってアニーと放蕩三昧するところばかりで眠りかけてしまったが、二人の身分違いの結婚が親にバレて、親から送りこまれた屈強な男たちが血眼になってイヴァンを探すあたりから目が覚めて面白くなって観た
  • このイヴァンを探し回る場面がかなり続くが内容的には大した追跡劇ではないと思った、ただアニーや彼女の友人などを脅したり、一般の人に手当たり次第イヴァンの写真を見せて「この人物を知らないか」と聞きまくるだけのものだ

  • イヴァンにとってはアニーとの結婚はしょせん遊び程度のものだったので親に結婚取り消しを言われるとあっさり降参して別れることになり、アニーもイヴァンの母親に「抵抗すると大変なことになるぞ」と脅され諦めてしまうのが物足りないと思った、もう一ひねり何かどんでん返しのようなことが起きないとつまらないと思った
  • 親から送りこまれた男の代表格であるトロス(カレン・カラグリアン)が役柄ピッタリの強引一本やりな屈強な男を演じてよかった、アルメニア系アメリカ人だが、映画の中でも確かアルメニア人と言っていたような気がした
  • 最後の方で、イヴァンの親から送りこまれた男の一人、イゴール(ユーリー・ボリソフ)がアニーと微妙な関係になる、彼が屈強な男たちの中にあって味のある役を演じてよかった

  • 映画の最後のアニーとイゴールが微妙な関係になる場面が印象的だ、雪の降る街をイゴールがアニーを乗せて車を走らせ、途中で止まって話し出す、そして・・・なんでそんなことになるの?と言う感じもするが、アニーもロシア富豪のバカ息子との一夜の夢も破れ、金持ちより心優しい男が良くなったのか?そして、ここで映画は終わる、二人を乗せた車の外は雪が舞っている、何を暗示した終わりなのだろうかと考えたが・・・エンド・ロールが流れるが音楽は何も流れない、この終わり方が欧州映画のような印象を受けた

これでアカデミー賞5部門受賞ですか、このくらいの映画はヨーロッパにはいっぱいあると思ったがどうであろうか



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