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気ままに生活してるシニアの残日録

映画「しのび逢い」を観る

2023年01月17日 | 映画

池袋のシネ・リーブルで開催されている「ジェラール・フィリップ生誕100周年映画際」にまた来た。今日は午後からのプログラムのジェラール・フィリップの中期作品の中の「しのび逢い」(1954年、仏、ルネ・クレマン監督、モノクロ)を観た。原語でのタイトルは次の通り(翻訳はGoogle翻訳を使用)。しのび逢いという日本語タイトルはどうなんだろう?

  • MONSIEUR RIPOIS⇒リポア氏(仏語)、これは主人公の名前
  • KNAVE OF HEARTS⇒心のナイフ(英語、英国版タイトル)
  • LOVERS, HAPPY LOVERS!⇒恋人たち、幸せな恋人たち(英語、アメリカ版タイトル)

チケットを買うとき、現在までの購入者数というのが画面で見えたが33人だった。開演5分前だから今日の観客は40人くらいだろう。中高年の女性中心で男性も少し目立った。

ストーリーを簡単に。現在離婚協議をしている最中の妻のキャサリンがエジンバラに出かけている間にロンドンで妻の友人パトリシアを騙して家に入れて口説く主人公のフランス人のリポア氏。自分を信頼してもらおうと過去の自分の半生を全てパトリシアに聞かせる。その内容ときたら、次から次への女に惚れては口説き、別れてきた女遍歴。まともな仕事もできないぐうたら男。女にかける執念は並大抵のものではないのに仕事にかける執念はほとんど無しのいい加減男。最後はパトリシアから愛想を尽かされるがビルから飛び降りると狂言自殺を図ろうとしてパトリシアを引き留めようとするが・・・

ジェラール・フィリップの演技はこれが実際の本人の性格でもあるのかと思わせるような真に迫ったもの。たいした役者だ。悪役をやる俳優は本当に観ている観客から「このやろう」と思われるような演技をして一人前だと思うが、ダメ男役についても同じだろう。この映画を観ていて「なんて野郎だ、こんな男は捨ててやれ」と何度も歯ぎしりした。

ところでこの映画館内にあるカフェはCOSTAであった。ここに来る直前にカフェに入ったばかりなので今日はここのコーヒーは飲まなかった。COSTAはヨーロッパ最大のコーヒーブランドで1971年にイタリア人によってロンドンで最初につくられた、と説明が書いてある。ロンドンに行ったときに街中やヒースロー空港で見かけたことを思い出した。最近日本進出したのか結構目につくようになったきた。



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