もう何年前のことかは覚えていない。でも初めて「黒石つゆ焼きそば」を食べた時のファーストインパクトは衝撃的だった。どういう食べ物かは事前にリサーチ済みではあった。いくらリサーチしていても、いざ実物が目の前に置かれると動揺を抑えることはできなかった。それまで培ってきた「食の概念」のタブー（禁忌 ）を犯しているような背徳感に困惑し、また同時にワクワクもした。目の前の焼きそばからは、「多分こういう感じだろうな」と想像する通りの香りが漂っていた。そして実際に食べても想像通りの味がした（笑）。スープだけは若干想像より甘めだった。その初体験以降、幾つかの店で、都合7～８回は食べたと思う。時折無性に食べたくなる中毒性がある焼きそばだ。
今回久しぶりに、その「黒石つゆ焼きそば」を食べた。店は黒石駅前の「すごう食堂」を選んだ。初めて食べた時も同じ「すごう食堂」だった。つまり僕にとって基本というか、基準となる味なのである。すごう食堂は基本的にオバちゃんが一人で切り盛りしている。以前に都会から来た観光客が５～６人で、それぞれバラバラの注文をしていたことがある。当然時間は掛かる。更に後から来た客が注文をまくし立てて、「早くして！」と威圧的な態度を取っていた。ここは都会のファミレスではない。津軽的な時間が流れる空間なのだ。一定の配慮をすれば、気持ち良い時間を過ごせるはずだ。今回も、「いいいから、いいから！」というオバちゃんの声を無視して、食べ終わった食器を厨房のカウンターまで持っていった。「いいから！」と言いつつオバちゃんは嬉しそうだった。後から来ていた家族連れも同じようにしてくれたことを願う。
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いくら想像しても焼きそばのイメージと食感が湧いてきません
「百聞は一食にしかず」なのでしょう。
「黒石つゆ焼きそば」ですが、写真、文章を拝見するだけでもインパクトあります。焼きそばにつゆは、組み合わせとしてはありかもしれませんが、どういう品物か、味はどうかとか、興味あります。
遠い場所で、簡単には行けそうにありませんが、それも含めて、神秘的な食べ物という思いがしてきました。食べてみたい気もしますが、食べない方がいいのかもしれないし。
写っている食堂にかかっている、「津軽百年食堂」という標札にも、惹かれるものがあります。含蓄のすごい食堂ですね。
この写真の映し出す テーブル、椅子のカバー
その白が印象的ですよ、
”黒石つゆ焼きそば”は残念にも当県には見当たりません・・
”そば”でなく”焼きそば”と名付けるのも不可思議です。当地より石黒市は遙か北です
素朴な建物 地方の味 人情が沁み込んだ風情です
黒石鉄道 ただ終点まで乗りたくて行ったこともあります
津軽地吹雪体験ツアー(笑) このツアーでも訪れました
あのストーブ列車に乗ったり 最後が黒石の町でしたね 雪上車体験もここでした
６さんの写真から 想い出を重ねる感慨もありますね
そして私は観光地の表面だけ歩き 内なる地の生活や伝承を ６さんに教わります 感謝も覚えますよ
堪らんですね
画の「食堂の雰囲気」というモノに凄く惹かれます。他界して久しい伯母が食堂を営んでいた経過が在って、幼少の頃から小学生時代に何度も訪ねたことが在ります。そういう想い出が甦るような、「然程大きくない街で、近隣の事業所の皆さんや、御近所の人達に親しまれている店」という風情が色濃く漂う画で、見入ってしまいました。
「つゆ焼きそば」?不思議ですよね。多分、この画の街でポピュラーということで、他所では余り無いですよね？焼きそばに、蕎麦やラーメンの汁を加えて丼で供するというメニューですよね?冷たい風と雪という、津軽地方で工夫され、好評を博して受継がれているのですよね。非常に興味深いです。
素敵な画、そして興味深いモノを御紹介頂いた記事に感謝です。
もしかしたらB級グルメのイベントとかでも食べられるかもしれません。でも敢えて、想像の世界に置いておくのも選択肢ですよね。
え？とも思うし、なるほどとも思うし、そう来たかとも思えます。一食にしかず、ですね！
僕は黒石に何度か泊まっていますが、夕食は色々あるのに、どうしてもつゆ焼きそばを食べてしまいます。
これがビールによく合います。
機会があれば（なかなか無いと思いますが）、是非どうぞ。