最近、家の猫「銀次郎さん」は、僕の言う事を全く聞かない。「こらっ!」と叱っても、全く動じない。イタズラを辞めさせようと手を出すと、叩かれたりする。何と生意気な態度なんだと憤慨していたが、生後数ヶ月の頃の写真を見返したところ、最初から生意気な顔をしていたことが判明した。この生意気な顔でボス猫に喧嘩を売って、返す傍からピッタリとくっついて甘えていた。つまりは現在の僕に対する態度と同じだった。全くもってぶれない漢である。
毎年とまではいかなくても、大体5年に3回くらいのペースで角館の紅葉を見に行く。ここ数年はコロナ禍の観光控えで、ゆったりと見学することが出来た。例年この時期は、雨か曇りになる確率が高く、その分紅葉もしっとりと美しく見えることが多い。今年は観光客も戻り大混雑であり(観光地にとっては良いこと)、しかも天気は恐ろしいほどの好天となった。こんなに眩しい陽が差す11月というのは、秋田県では滅多にないことである。観光客は大喜びだが、写真撮りにとっては厳しい条件となってしまった。
こんなときは、もう達観するしかない。目くじら立てて写真を撮ることもない。のんびり歩きながら、ゆるく写真を撮るに限る。「お作品」など土台無理な話である。ちなみに僕の個人的な調査によると、根からの秋田県民は角館に行くことは殆どないようだ。東京育ちの子が東京タワーに行ったことがないとか、京都市民が清水寺に行かないとか、そんな感じだろうか。一方で他所から移住した僕は、角館に日帰りで行ける喜びを噛みしめている。この日は汗ばむほどの陽気だったが、わずか数日で雪が舞う真冬のような天候に変わった。女心と秋の空(違うか?)。いまだにさっぱり分からない。
X-PRO3 / XF16-80mmF4 R OIS WR
X-PRO3 / XF90mm F2.0LM WR
秘湯という秘湯は開発し尽くされ、もう本当の秘湯は殆ど残っていない。大抵の人はそう思っているだろう。例えば、つげ義春が紀行文を書いたような温泉。河童がいる温泉だとか。一杯飲んで夜中に温泉にまた浸かりに行く私。ふふ河童か、そんなものいるわけがない。誰もいない筈の湯船にドボンと飛び込む。すると湯煙の向こうに人の影が・・・。あ、こりゃ失礼。ん?もしかして女性?。もじもじする私。ぽちゃんと音がして思わず見ると、え?、か、か、河童!?。ヒ―と声を出すと、妖艶な美女河童は湯船から出て逃げ出した。その顔は、宿の若女将にそっくりで~、なんてそんな温泉。実はまだあるのですよ。信じるも信じないも貴方次第。
*日帰り入浴です
GRⅢ
突然、庭に菊が咲いた。モノクロ写真だから分からないけど、黄色い小さな花だ。これは裏庭ではなく、玄関前の小さな場所に咲いた。Googleレンズで調べると、「シマカンギク」と出る。今まで咲いていたものが咲かなかったりする一方で、それまで無かった花が突然咲くこともある。不思議なものだ。気が向いたら、食卓に飾ろうと思う。
X-PRO3 / XF90mm F2.0LM WR
秋田市の旭川ダム公園という場所だ。山奥の何もない場所だけど、この時期はヤマモミジが美しい。最近は訪れる人も増えたので、平日の仕事の隙をついて見に行った。結果的に午後の光が美しく降り注いでいた。
X-PRO3 / XF16-80mmF4 R OIS WR