【工芸品ショップ 泉亀(いずかめ)】の店主のブログ

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こんな小さな隠れた秀作。(その2)

2014-11-29 10:51:07 | 商品情報

前回からの続きです。


「虫が寄り付きにくい不思議な楠の鈴」ですが、この中に匠の技法が集約されています。


不思議なことに商品の何処を見ても継ぎ目が見つからないんです。

では、どうやって鈴の中身を入れたのでしょうか?





正解は、ズバリ「中身は入れずに作った。」です。

四面にあるR型の窓から工具を入れて、手作業で丹念に彫っていき、中を刳り貫き、

空洞を作ると同時に鈴の中身も作ったということです。





伝統工芸技法の中には、この技法を利用して、鳥かごの中に鶏が入っているような作品も

作られます。鳥かごのわずかな穴から鶏の形に仕上げていきます。


私は、「二つの作品を作る技法」と認識しています。


この「虫が寄り付きにくい不思議な楠の鈴」から、小さなこだわりの技法の凄さを感じて

頂ければ、嬉しいです。



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