【工芸品ショップ 泉亀(いずかめ)】の店主のブログ

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泉亀(いずかめ)の創始者。

2018-07-26 10:00:00 | 銘木の豆知識と匠の技

先日、母がアルバムや古い写真を整理していた時のことです。



「懐かしい写真が出てきたよ!」



と母が嬉しそうに言いました。



「誰だか分かる・・・? あんたが知っている人だよ。」



と私に謎掛けをしてきました。かなり古い白黒写真です。



ユーザーの皆様、誰だかお分かりになりますか・・・?







実は、私の祖父である亀太郎の若かりし頃の写真だそうです。



「お爺ちゃんが、京都から大阪に丁稚奉公に出てきた頃ぐらいの写真だよ。」



と母が教えてくれました。 どうりで、分からないはずです。




ご存知のユーザー様も居られるかもしれませんが、念のため、簡単にご説明を・・・



私と祖父の亀太郎とは、祖父と孫という関係だけではなく、この「工芸品ショップ泉亀」の屋号を通しても、深い縁で繋がっています。




私の祖父である亀太郎は、京都で、9人姉弟の長男として産まれました。高齢であった両親と一家の生活を支えるため、わずか13歳で、


大阪の銘木問屋に丁稚奉公に出ました。奉公先の「泉平」で、一から銘木について学び、松の販売を得意としていたようです。


その店で番頭を務めた後、50歳を過ぎてから、独立しました。


自分の店の屋号を決める際に、のれん分けとして、「泉平」の「泉」の一文字を頂いたので、それに自分の名前の亀太郎の「亀」を付けて


「泉亀」にしたそうです。




孫である私の代になって、銘木を扱う工芸品ショップを営むこととなり、祖父亀太郎の歩んだ道が素晴らしい偉業に思え、そのまま屋号と


して、「泉亀」を引き継ぐことにしました。




この古い写真から、祖父亀太郎の若くしての「覚悟」のようなものが伝わってくるように感じました。




そして、こちらの写真も、母が見せてくれました。







ある正月に、「泉亀銘木店」の看板を店の従業員に、店先に掲げさせ、写真を撮った一枚だそうです。



お店が北摂の「銘木団地」に移転する前の店構えなので、これは、貴重な一枚かもしれません。




この時には、もう、「泉亀銘木店」の代は、おそらく二代目となる父に譲っていたかもしれませんが、祖父は、細かいことによく気が付く



人で、店内の清掃も、掃き掃除から雑巾掛けまで、率先して行なっていたことを、幼心に何となく、覚えています。






私としては、「工芸品ショップ泉亀」の基礎やルーツを築いてくれた存在が祖父であり、また二代目を継ぎ、銘木についての知識を与えて



くれたのが父であります。



特に祖父には、この屋号を作り、残してくれた感謝の念を忘れたことはありません。



有り難い多くの存在に生かされて、今の店主としての私、そして「工芸品ショップ泉亀」があります。


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