東京日記
静岡県焼津市、藤枝市、北海道の札幌市にあるIT企業グループの経営者 松田敏孝の日記です。




ぼくが子どもの頃、電話は黒くて、家の中にあるものだった。外出したときに電話をしたくなったら赤い公衆電話を探すしかなかった。10円玉を入れれば市内なら3分間話しができたけど、かける先が遠くなるとあっと言う間に切れてしまう。それで黄色い公衆電話が生まれた。これは100円玉が入れられるけど、それでも話しがしたいさかり頃の自分にはぜんぜん足りなかった記憶がある。テレホンカードが発明されてカードで電話がかけられる緑の公衆電話が生まれた。10円玉や100円玉をたくさん用意する必要もなく、これは便利だった。実際は30年くらいの、かなり長い時間をかけた電話の進化だったわけだけど、この一連の電話の進化は「ライフスタイルを変える」とか、そういう大げさなものは引き起こしていない。電話は電話だったわけだ。



携帯電話が普及して、だれでも持っているのがあたり前の時代になるとライフスタイルが変わりはじめた。若い男女の告白でいちばんよく使われるのは携帯のメールらしいけど、自分の世代では想像もできない。もっとも携帯メールでの告白はいちばん断りやすいらしいが。ま、それはさておき。

「いつでもどこでも話しができる」というのは便利で、「上司への報告」「部下への指示」「お客様への説明」など、スピード感がそれ以前とまるで違ってくる。携帯電話は明らかにビジネススタイルを変え始めたけど、それでも「電話は電話」でしかなく、特に勉強しなければ使えないとか、そういうものではなかった。

この電話での進化をコンピュータにあてはめて、この20年くらいを進化の道筋をたどってみると、これから先に何が起こるのか、なんとなく見えてくる。どんな変化をもたらし、どんなビジネススタイルになっていくのか、わかってくる。

「いつでもどこでも」というのはこの場合も重要なキーワードになる。この「いつでもどこでも」というところにビジネススタイルを変える力がある。今、まさしくそのタイミングだ。そのあたり、重点的に考え、柔軟に変わっていく必要がある。

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