「今さら幕府に攘夷を約束させて どうするがぜよ」
大河ドラマ「龍馬伝」の中で龍馬が加尾に言った言葉。
「ワシは喧嘩せんと日本を守るにはどうするか考えちょる。意見が違ってあたり前。ただ日本を異人に踏み荒らされていいと思っちょる日本人はだれもおらん」
この龍馬の「志(ころこざし)」を、広く伝えることができれば、幕末と明治維新はまったく違ったものになっていたはずだ。時代を支配していた価値感や慣習にとらわれず、周囲と群れることもなく、広い視野と高い志をもつ男、坂本龍馬。あこがれる。
京で再開した龍馬と加尾。加尾が龍馬に江戸の勝海舟と会うことを奨めるシーン。お互いに愛し合いながら、龍馬にそのことを伝えれば龍馬は江戸に向かい、自分の下を去っていくことを知りなら、龍馬を送り出すシーンは感動的だ。新幹線も携帯電話もない、ましてやスマートフォンなどなく、もう一生会えないかもしれないのに。昔の方が、今より遥かに 言葉も時間も重かった。加尾の人生も、女性として立派だと思う。
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