父が眠る林そう院では紅葉がきれいでした。雪の多い地方の方々から見ると
のどか過ぎて申し訳ないくらい温暖な大晦日です。
父は朋電舎の創業者であり、朋電舎グループのオーナー。卓越した事業家でした。
ぼくは東芝を退職して朋電舎に入社以来、コンピュータ事業を任されていました。
父はぼくの事業運営についていつも心配しておりましたので、きちんと報告して
おかないといけません (^_^;) 。
サンロフトとして朋電舎から分社化してもらい、社長に就任したのは1992年。来年は
なんと20周年になります。その後、父に頼み込んで、自分がサンロフトの株式の過半数を
持たせてもらい、事実上独立したのは2000年。そこから自分の本当の意味での社長業が
始まったような気がしています。
自分は未だ父を仰ぎ見るような存在で、事業拡大も充実もとてもかないませんが、それ
でも志は高くもち、経営者として少しでもレベルを上げていきたいと思っています。
いつかは父から「よくやった」と言ってもらえるような、そういう社長になりたい。
いつになるかはわかりませんが、自分の経営目標はことによると「その一言」をきくこと
なのかもしません。
お墓参りに行っても、父と話すことは仕事のことばかり。
中小企業の社長の家系に生まれた親子の宿命なのかもしれませんが、
それもまた良し と思っています。
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普通、父と息子というのは息子が成長するにつれ
会話の量が減ってしまうと思うのですが、中小企業の
社長の息子に生まれると、どうしても会社のことで
話さざるをえず、ちょっと特殊な父・息子関係に
なると、私も思っています。
それはある意味幸せなことです。
ただ父が亡くなって思うことは、
「先代経営者としてだけでなく、父としての
話を聞いておきたかった」
という後悔の念です。
自分の息子とはそうならないように気を付けようと
思っています。
2012年もよろしくお願いします。
そうですね。普通の家庭ではあたり前のことなのかもしれませんが、「父と子の会話」ってほとんどなかった気がします。話題はいつも仕事のことで、「現社長と跡取り息子の会話」だったような気がします(自分は次男で直系ではありませんでしたが)。
多分息子たちもそう感じているはず。だけど、「普通の父親」ってどうすればいいのでしょうね。これが案外難しかったりして (^_^;) 。ぼくも心しておきます。