東京日記
静岡県焼津市、藤枝市、北海道の札幌市にあるIT企業グループの経営者 松田敏孝の日記です。




今期が始まるときのキックオフミーティングのときも、その後も折にふれて言い続けてきた。

「システム開発の技術者諸君は奮起してほしい」

今期は心の底からそう思っている。ここで、どんなことがあろうともここでやらならければ。

ひとつの土俵で勝負が繰り広げられ、強者と弱者が決まる。普通に考えれば平幕が横綱に勝つの
は難しい。しかし気がついたら、向こうの方に別の土俵ができていて、そこで別の勝負が繰り
広げられている。お客様もそちらの土俵の方に集まり始めていて、あと数年もするとこちらの
土俵にはお客さんがいなくなってしまうかもしれない。お客様のいない土俵の上で、「自分が
横綱でいちばん強い」と言いはってみてもむなしいだけだ。別の土俵には新しい横綱や大関が
誕生し、「自分たちが強い」と言い始めている。

「勝負の土俵」がかわってしまう。今、IT業界はそういうときだ。

新しいベンチャー企業たちは、チャンスとばかり、古い土俵には見向きもしないで、新しい
土俵に集中して勝負をしかけてくる。自分たちのような企業は、これまでの古い土俵で勝負を
しながらも、新しい土俵でも勝負するという立場を取らざるをえない。どちらも全力・真剣に
やらなければ、どちらも負けてしまう。うまく新しい土俵にシフトして、そしたらそこでの
勝負に集中できる。

今期がまさに「古い土俵で勝負をしながらも、新しい土俵でも勝負する」、その時。
両方やらないと会社を支えられない時。ぼくらが勝負しているものはもちろん相撲ではなくて
ITシステム。技術者たちがITシステムを作らなければ、勝負の土俵に登れない。

新しいシステムとこれまでのシステム、両方作ることは忙しい。これまでのシステムをやって
いるだけでも十分忙しかったのに、さらに新しいシステムも作る。これを、喜んで、ワクワク
しながらやれるかどうか。会社の将来は、1点そこにかかっている。

変革のとき、勝負のときだ。


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