東京日記
静岡県焼津市、藤枝市、北海道の札幌市にあるIT企業グループの経営者 松田敏孝の日記です。




久しぶりの東京での休日。御徒町にある将棋道場に行ってみた。1年ぶりくらいかな。実はぼくは大学時代 将棋部だったこともあり、将棋は好きだ。今でも日経新聞の王座戦は棋譜をみているし、将棋連盟のサイトをみて各棋戦の動向は把握している。ただ実戦で指すのは前回御徒町の将棋道場に来たとき以来だから、1年ぶりくらいだ。

ネット対局はこれまで2、3回しかやったことがない。便利なのはわかるけど、ハマってしまうと時間がいくらあっても足りなくなってしまいそうだ。

受付で「初段でお願いします」と言い、いざ対局。

  

■第一局 初段のおじさんと対戦することに。振り駒の結果おじさんが先手。
7六歩 3四歩 6六歩 3五歩 7八銀 3二飛 6八飛 4二銀
振り飛車党の自分は迷わず相振り飛車を選ぶ。しかしいきなり相振りとは。玉形は先手は壁銀型の相振り飛車でよくみる囲い。後手(自分)は美濃囲いにした。

先手が5六に据えた銀が働いてしまい、4五、3四、2三銀成りと進出を許す形になってしまった。香損になり、後手やや苦しい展開。後手の期待は4五の位、4二に転じた飛車、4四の銀、3三の桂 と先手の急所の4筋に戦力を集中させていること。

先手の攻撃が続く中で持ち駒も増えてくる。後手の美濃囲いの堅陣もボロボロにさせられたが決定打は与えない。以外に広いのだ。そんな中で「受けてばかりでは勝てない」とばかりに後手が反撃にでる。ふと気がつくと玉形で大きな差がある。先手の壁銀がまったく働かずむしろ玉の退路をふさいでいる。

写真右上(最終図 後手側からみている)で、先手は竜を3五に引きつけてねばりにかかるが2五桂(最終手)が機敏な一手。同竜なら4六金で詰み。2一に成りこんだ馬が効いている。

自分らしい将棋が指せて気分も俄然ノッてきた。

■第二局 弐段の若い感じのおじさんと。油がノッている感じ。段位の差から自分が先手。
7六歩 3四歩 6六歩 6二銀 7八銀 5四歩 6八飛 5三銀 4八玉 2二飛
なんとまた相振り飛車。今度は先手(自分)が四間、後手が向かい飛車。
玉形は先手は美濃囲いから矢倉形へ。後手は美濃囲い。

中盤はうまくさせて、5筋 6筋を押さえ込む形ができた。しかし! 玉に直結する1筋の端攻めをうっかりし、たちまち逆転、防戦一方に。このままでは活路がないので、自信はなかったけど、6八の飛車を切って勝負にでる。後手の美濃囲いの6一金を取る形で飛車が成り込み、当然の同銀に4三角と打ち込む。5二歩合いに3四角成り。

端攻めのために1二にいた後手の飛車を馬で取り、5六に垂れていたイヤミな歩を払う形で馬をひきつける。取った飛車も4一に打ち込んだあと、4五飛成りと引きつけて徹底的に防戦。このあたりの攻防は気合が入った。

2八から3七、4七方面に脱出を図っていた先手玉は2九まで押し戻されていたが、後手がわずかに足りず、最後は先手の4五の竜が再び4一に入り、6一の銀を取ると後手は受けなしに。薄氷の逆転勝ちだった。

弐段の人はさすがに強く、全編を通して70%くらいは受けていたけど、充実感のあるいい将棋だった。手数も長く、時間もずいぶんかかったと思う。

■第三局 実直そうな感じの弐段のおじさんと。段位の差から自分が先手。
7六歩 8四歩 7八銀 3四歩 6六歩 6二銀 6八飛 4二玉
本日初めての居飛車vs振り飛車の対抗形。オーソドックスな形だ。先手(自分)は昔取った杵柄(学生時代の得意戦法)の四間飛車。

後手は5三銀右から7三桂と跳ねてくる。急戦? 持久戦? よくわからないまま、先手はまずは高美濃囲いを完成させる。このままだったら玉形をさらに銀冠にしちゃおう などと思っていたら、なんと7三の桂馬が6五に跳ねだしてきた!これを6五同歩と取れないようでは振り飛車がすたる。6五同歩 7七角成り 同桂 8六歩 同歩 同飛 。

確かに相手の飛車の侵入は許すものの、桂得。6七の銀を5八に引き、こちらも飛車先を通す。さらに四枚美濃。悪いはずはない。先手の5三銀にあてて先ほどもらった桂を4五に打つ。後手は7七竜と桂馬を取り戻しながらせまるがこれには強く6七飛とあてて、同竜 同銀 と飛車交換になる。これもこちらがいいはずだ。

しかし、またしても1筋の端攻めをうっかりしていた。後手は取った香車を自陣の端に打ち、数を補充。そしてなんと先ほど交換した飛車をさらに自陣の1筋に打つ! これにはびっくりしたが、なんと先手の端はこれで受けがない。

俄然中央からの攻めが忙しくなってしまった。しかしこれは本来の「自分の流れ」ではない。あれこれと攻めあぐねてしまい、後手に桂のタダ捨ての受けの妙手がでたり、攻防の端角がでたりして 攻め切れない。ついに後手の端攻めが間に合ってしまい、自陣の1筋に打った飛車が成りこんできた。振り飛車党の名にかけても勝ちたい将棋だったけれども、さすがに弐段の人は受けも攻めも強く残念ながら負けてしまった。

3局指して2勝1敗。どれもとても楽しかったし、久しぶりに将棋で懸命に頭を使い、充実感もあった。
将棋を介してのおじさんたちとの一期一会も楽しかった(ま、自分もおじさんだが (^ ^;) )。

先日、大学時代の将棋部の同期から久しぶりにメールが届いて、22日の土曜日に秦野の後輩の家に集まって将棋をやろうとのこと。その日は出社日で会議の予定も入っているので、残念ながらそちらに参加はできないけど、そのメールのやり取りが今日の「休日の過ごし方」の引き金になっていると思う。

学生の頃は将棋に強くなりたくていつも詰め将棋の本を持ち歩き、電車の中で解いていた時期もあった。あの頃はよく徹夜麻雀もやったけど、そういえば「徹夜将棋」もたまにやったような気がする。
就職してからも職団戦で活躍している人も多いし、OB戦もあるのだから 次回はのぞいてみようかな。あの頃の仲間と会ったら楽しいだろうな。

  

写真左上は日中の秋葉原駅前。将棋道場のある御徒町は山手線で秋葉原の次の駅。ウチのマンションからは徒歩圏内。
写真右上は夜の秋葉原駅にて。この日の夜、静岡に戻り、超久しぶりの東京での休日は終わった。



コメント ( 2 ) | Trackback ( )



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コメント
 
 
 
Unknown (TTT秋葉)
2007-09-16 21:25:37
将棋するのですね。今度しましょうか。
2705号より。
 
 
 
ぜひっ! (としたか)
2007-09-17 00:10:11
TTT秋葉さん、強そうですね。
頭の回転は速いし、緻密な感じ。

ぜひやりましょう。
今度東京泊まりになる日が決まったらメールしますね。
 
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