東京日記
静岡県焼津市、藤枝市、北海道の札幌市にあるIT企業グループの経営者 松田敏孝の日記です。




社長、部長、課長。リーダーとはいえ人間だ。人間だから弱音をはきたくなるときもある。特にミスが続いたりしてお客様に迷惑をかけてしまったり、その対処に時間を取られて勤務が深夜に及んだり、そしてなにより、そういった自分の努力がお客様からも社内からも認められなくて、孤独を感じるときには誰だって弱音のひとつもいいたくなるものだ。

だけど、厳しいけれど弱音はダメだ。リーダーたるもの絶対に弱音は禁物だ。それは天につばをするようなものだ。自分一人の問題では収まらない。周囲の混乱が大きい。「マイナスの連鎖」が発生してしまう。

「がんばろう」とか「盛り上げよう」とか、プラスの気持ちを連鎖させるのはなかなか大変で、「言い続ける努力」が必要だ。リーダーであればそのたいへんさは身にしみているはずだ。それに対して思わずでてしまった弱音はアッと言う間に連鎖する。
「わかるよ、その気持ち」みたいな理解者、「よく言ってくれました。ほんとにぼくら、たいへんなんですよね」みたいな共感者はアッと言う間にあらわれる。
ちょっと感傷的なこの話は美しい話ではあるけれど、プロとしてはダメだ。

高校野球で「負けたけれどもがんばったんだし・・」と言って球児たちが涙とともに球場を後にする。そのシーンが美しいのは彼らがアマチュアだからだ。その感覚でプロ野球はできない。

ウチの会社の若きリーダー諸君。もっと強くなってくれ。

ぼくらはプロだ。弱音をはく人がいたら、自分がはきたくなったら、「プロになれ」と唱えよう。

「あの言葉には傷ついた」とか「あの人は自分の立場をわかってくれない」とか、そんなことなどどうでもいいではないか!

自分は何をやりたいのか。目指す目標を掲げて、ぶれることなく突き進むのみ。人の評価や言動など後からいくらでもついてくるのだ。

君たちは若い。目の前にはいくらでも可能性は広がっている。期待しているし、必ずやれる。

一度しかない人生、ちっぽけな感傷みたいな世界など飛び出して、プロとして明るく痛快に生きようじゃないか!

コメント ( 8 ) | Trackback ( )



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コメント
 
 
 
応用編 (まーくん)
2005-07-29 11:12:00
としたかさんのおっしゃる通りだと自分も思います。

ところが弊社に当てはめてみると、半数以上の社員が自分より年上のため、なかなか『君達は若い』と言いづらい現状があります。

何か良い表現がございましたら、アドバイスを頂戴したい思いますので、よろしくお願い致します。
 
 
 
勇気をいただいて (とん)
2005-07-29 11:51:06
としたかさんの記事、身につまされる思いで拝見しました。リーダーは本当に孤独です。弱音を吐いたら楽になるような気がして、時々「一生懸命やったけど」とか「こんなはずじゃなかった」とか「やっぱりやめておけばよかった」とか思うようにできなかった自分に言い訳をしたくなります。私もしょっちゅうそんな気持ちになります。



「マイナスの連鎖」。

どきっとしました。「大変だー」は本当に連鎖します。自分の周りが「大変だね」と言い始めます。たいしたことでないことが、みんな「大変」なことになってしまい、動きがすごく鈍くなります。気持ちはマイナスでも、リーダーはやっぱり笑っていないといけません!(この瞬間、自分に言い聞かせてる。)



それでも未熟な私はリーダーの仕事があまりに辛かったので『初めて部下を持つ人のためのリーダーシップ10のルール』(マリーン・カロセリ著)という本を手に取り、本に励ましてもらいました。



私のような初心者のリーダーにはとっても分かりやすい本です。エクセサイズもついていて、強い心が持てるようなトレーニングもできます。この本の中に「リーダーとは、ビジョンを描く人である」という言葉が出てきます。



リーダーとして仕事をしている私は、「暮らしの中の弱い一人の私」ではなく、ビジョンを描くプロとしての「私」なのだと自分に言い聞かせて、今日もがんばります!



仕事だと割り切って、リーダーになりましょう!私もがんばるよ~。
 
 
 
Unknown (チョンケグリ)
2005-07-29 15:29:42
いかなる障害が眼前に横たわっていようとも

今まで歩んできた道を幣履のごとく捨て去って新しい安易な道を選ぶことは誤りである。

困難から遠ざかる事はとりもなおさず成功から遠ざかる事である。

執着心・不撓不屈・七転八起

あくまでも目的を貫徹せねばやまない逞しい精神こそ物事を成就する原動力である。 (--)y-~~~~ .o○ 

          
 
 
 
ちょっと熱くなりました (としたか)
2005-07-29 23:23:40
まーくん、とんちゃん、チョンケグリさん、コメント どうもありがとうございます。



まーくん、ぼくらの会社では今期から大幅に組織改定しました。新任のリーダーばかりなので、マネジメントの経験不足はいたしかたないところなのですね。

経験豊かな働き盛りのスタッフを率いるまーくんは地元事業家の王道を歩んで下さいねー。



とんちゃん、ぼくもまだまだ未熟なリーダーの一人です。本には本当に励まされますね。最近はブログやメールも多くなってきました。とんちゃんのコメントにもいつも励まされています。ありがとー。



チョンケグリさん、ときどきブログ読ませてもらっております。お互い新規事業の立ち上げはたいへんだけどがんばりましょう。

でも結局一人ではできないですよね。みんなの力を集めたい。このブログがそういう方向で働いてくれればいいんだけどな。



****************



昨日は一人の若いリーダーにとって「ここぞ、踏ん張りどころ」と思ったのでちょっと熱くなりました。今回の件をきっかけに彼が更に強く、大きく成長してくれると信じています。



ちなみに写真は前橋からの帰り道。熊谷過ぎたあたりかな。田んぼの緑がきれいでした。
 
 
 
プロとして生きる (FP順子)
2005-07-29 23:24:39
この考え方には、私も同感です。

特に社長業は、孤独との戦いですね。

弱音はきたくなる時もありますね。

数字が伸びない時は特に
 
 
 
稲盛さんの言葉 (としたか)
2005-07-29 23:36:38
FP順子さん、コメント どうもありがとうございます。



「弱音は絶対にはいてはいけない。それは天に向かってつばをするようなもので、ぼやけばぼやくほど会社がダメになっていく」



これは京セラの元会長 稲盛さんの言葉です。

人一倍意志力が弱い自分は、いつも苦しいときには稲盛さんの言葉を思い出すようにしています。
 
 
 
プロ (にゃんみー)
2005-08-01 05:43:55
プロ意識、よく聴く言葉です。

そしてその言葉は程遠くも私の目指すもの。



お話と皆様のコメントは

ズドンと心に打ち込まれました。



まずは体力・気力からと

生活改善すべく体内時計と格闘中です
 
 
 
プロ意識 (としたか)
2005-08-02 00:25:37
にゃんみーさん、コメント どうもありがとうございます。



お元気ですか? 

大丈夫、プロになれますよ。最初はみんな自信なんてないですから。



にゃんみーさんの文のタッチ、人気でるような気がします。
 
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