iPhoneを全社導入し、全社員でツイッターを活用しているイーシースタジオという会社の社長の山本敏行さんが、自社の事例を中心に書かれた本です。
第1章 ツイッターを会社で導入する目的とは
第2章 ツイッターを全社導入して起きたこと
第3章 ツイッターのメリット・デメリット
第4章 アイフォーンとツイッターが会社にもたらすもの
第5章 グーグル・アップスとアイフォーン
第6章 コミュニケーションのクラウド化で会社は儲かる
スペシャル・インタビュー グーグル 辻野晃一社長
という構成。正直、1章から4章までの感想は「ピンとこないなぁ」というもの。多分イーシースタジオさんが設立時からIT、インターネットでコミュニケーションしたり、サポートしたりするのを当たり前としてきた会社だからわかるストーリーで、高齢の経営者がいたり、製造業中心の、ぼくらの地元のお客様には「わからない話」になってしまっていると思う。そこはもともとターゲットではなかったのかもしれないけど、自分としては、地方の、製造業で活かせる「FREE」戦略やツイッター活用法のヒントがほしかったので、ちょっと残念な感じだった。
ただ5章「グーグル・アップスとアイフォーン」以降はとてもわかりやすく、明快。ここから先に書かれていることは、今後どの企業にもあてはまることで、とても参考になると思う。「最近、クラウドとかよく言われるけど、なんでコンピューターシステムをクラウド化しなきゃいけないの?」とか思っている方々にはピッタリでオススメ。
「アイフォーンは画面こそ小さいものの、インターフェース(表示画面・操作性)の工夫によって、これまで不可能であると思われた快適さを実現しました。アイフォーンとグーグル・アップスは、とても親和性が高く、Gメール、カレンダー、ドキュメント、ビデオを快適に利用することができます」(本文より)
わかりやすい! やっぱりこれを活かせるか、活かせないかで、大きな差がつくと思う。
第6章の「コミュニケーションのクラウド化で会社は儲かる」では、「メールを資料データの倉庫として利用する」とか「動画で議事録をとる」とか、参考になるヒント満載。Gメールを使うことって、25GBもあるストレージサービスを受けているのと同じだし、そこに蓄積されたメールをグーグルの強力な検索機能で活用していくことは、すぐにでも実現させていきたい感じだ。
最後のグーグルの辻野社長のインタビューも圧巻。
「現在の流れは完全に『これまでの携帯電話からスマートフォンへ』というものになっています。間違いなく、全てスマートフォンに置き換わっていくと思います」
クラウドコンピューティングでは情報を社外に保管することになるけど、それについては
「銀行にお金を預けることに躊躇する人がいるでしょうか。自分の預けたお金がなくなってしまうのではないか、という不安を感じて銀行にお金を預けない、という人はいないはずです。現実的な問題としても、データは多重化されているので、仮にどこか一つのデータセンターで消失するようなことがあっても、全てなくなってしまうわけではありません。それに、社内システムでデータを管理するより、データ管理のプロによってデータセンターで管理される方がセキュリティ上有利ですし、設備維持の手間も煩わしさもなくなります」
激しく同意。やっぱり経営幹部の方々やシステム担当の方々にはオススメの一冊ですね (^^;) 。 クラウドコンピューティングの進展が企業をどう変革させるのかが見えてきます。
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iphone社が結構凄い会社だと思いまして、いろいろも勉強できますね。
これからも読んだらいいなあ。
なんだかかなりボットっぽいコメントですが (^^;) 。
今のところ blackberry の販売予定はないのですよね。どうぞご了承下さいませ~。